検査

マモグラムと超音波検査

マモグラムの検査は40を過ぎたら2年毎にしなければならないようだが、私の家系に癌患者はおらず(PS:後から知ったことだが、叔母が胃がんだった。)、上下左右から乳房を押しつぶされる痛い検査が嫌でずっと検査を避けてきた。それでも、2008年に胸の痛みで何度も夜目をさまし、乳がんを心配して検査を受けた。このときは異常なしだった。2009年秋医療保険を現在のカイザー総合病院に変更した際、病院から何度もマモグラムの催促を受けたが、2008年にしたばかりと、 断ってきてしまっていた。(PS:していたら、もっと早期の段階で癌を見つけることができたのかもしれない。)

ウーマンパワー

検査室に入って検査技師が女性であることを知り、カイザーの乳房センターの職員が今のところ皆女性であることに気がつく。「男性は医療スタッフが女性であっても平気だが、女性はやはり同性でないと敏感だから」と技師が答える。そうなると、将来、病院は女性優位の職場となるのかなあ。。。と、ウーマンパワーと男性受難時代をまた感じる。

生検

検査後、技師が見入る超音波の映像を診察台から自分も眺めてみる。白い丸い陰が自分にもわかる。超音波を終えると、技師が、医師が検査結果を調べているが、生検(バイオプシー)も必要かもしれないから、これを読んでサインをして、と同意書を差し出す。

生検が、細胞の一部を切り取る検査だということは移植のボランティアを通して知っていた。昨日の外来時に診察室からもらってきたパンフレットにも、生検が針を乳房にさして、細胞摂取することが書いてあった。読んだ時、痛そうだと思ったが、「生検をします」ではなくて「するかもしれない」という言葉がオブラードのように私の思考を恐怖から遠ざけているようだった。

医師が入ってくると、すぐに、「生検をします。」と言われる。

Cystの検査のときと同じ、最初に麻酔がチクっとするだけ。あと細胞を切り取るときにガチャ、ガチャ、とこんな音が聞こえると、耳のそばで器具をならしてみせる。Numbという言葉をまた信じることにする。

医師と技師は超音波の映像を頼りに針をさし、細胞を切り取る。私の目も同じく超音波の映像にくぎづけ。ガチャ、ガチャ、と切り取る音と同時に、鈍い衝撃が伝わる。

医師が生検の最中に、「気がついてどれくらいになるんですか?」と聞いてくる。2週間と答えながら、もっと早くきがつかなきゃいけなかったのかなと思う。

結果が出るのは5日後と言われ、氷嚢をあてられて病院を去る。検査箇所が痛くて、またマモグラムの白い陰が目の裏に焼き付いて、今日は寄り道をする気にもなれない。

骨スキャンの日

夫ジョージの運転で骨スキャンのためパノラマ市カイザーまで出かける。

予約の11時に技師が血液を抜き、今度は2時に戻ってくるようにと言われる。

待っている間、夫が医師たちに電話やメールをする。そして、返事が来た!

手術を待たず、化学療法から開始

腫瘍科医たちがミーティングをし、癌が急速に進行していることから、この癌の進行を抑え、転移を防ぐ必要があると、手術を待たずに抗がん剤治療から始めることを推薦した。

外科医もこれに賛成。結局抗がん剤治療を6/14より開始。3回9週間続けた後、8月に左乳房切除及び左リンパ節切除手術。その後さらに抗がん剤治療を3回9週間継続ということになった。

よかったあ!!抗がん剤治療が始まるということは先日の心臓スキャンも異常がなかったということ。いよいよ治療のメドがたって本当にうれしい。

骨スキャンも約30分ほどで痛みも不快感もなく終了。結果が出るのには2−3日かかるとのこと。癌がみつかったら癌のステージは一気に4期まで上がってしまうから、またしても良い結果が出る事を祈る。

術前指導とCT再撮

今日は午前中手術準備のための指導受講。午後は再びCTを取りに病院へ戻った。

自分自身も乳がんで2年前に両乳房全摘したという講師による2時間の指導は、リンパ節郭清後に起こるかもしれないリンパ水腫予防のための注意事項とリハビリ運動、ドレインによる廃液の仕方(こちらの入院は一晩で、ドレインを付けたまま退院となるため)、乳房切除後の特殊ブラの紹介(うれしいことに保険が使える!)等、大変役にたった。なにより乳がんサバイバーである本人が語る言葉に励まされた。

 

そして午後は胸から下の2度目のCTを撮る

昨日休暇から戻ってきた腫瘍科主治医から電話があり、足の浮腫と残尿感について質問された。浮腫だけなら抗がん剤の副作用かもしれないが、残尿感があるというのが、心配だという。

「脅かしたくないけど、もしかしたら癌が尿路を妨害しているのかもしれない.」と、CTをオーダーした。

癌がこれ以上抗がん剤に反応していないかもしれないということで手術が早まったから、この説明は説得力がある。

たちまちしこりを見つけて癌かもしれないと不安に襲われた4ヶ月前と同じレベルの不安が襲ってきた。

しっかりイエスにしがみつかなければと、まずジョージがくれた“Praying Through Cancer- Set Your Heart Free From Fear”(癌を通して祈る-不安から心を解き放す)を読む。

この本には乳がんを経験した女性たちが聖書から勇気をもらった話が90話つづられていて、今日は64話目を読んだ。それから詩編31を読む。

「強くあれ。勇気を持て。すべて希望を主に託す者たちよ!」聖書の言葉が私を暖かく包んでくれる

医師も薬も大切。でも私の最終的な希望は私のことを全てご存知で、絶対私を一人にしないと約束してくれた神にある。

CTの結果が出るのは3−5日かかると言う。もしかして。。と考え始めたら私は不安に溺れてしまう。荒れ狂う波を見ないで、全能の神様だけを見つめて嵐の水面を歩こう!

CT結果異常なし!

日本から術後の手伝いのために飛んで来てくれた妹を空港に迎えに行ってもどってきたら、腫瘍科医からメールが入っていた。CTの結果に違いないと開けてみる。

「とてもうれしいお知らせです。CTには何も異常が認められませんでした。ほっとしました!」

Thank God!! 本当によかった!思わずジョージと抱き合う。

抗がん剤が効いていないかもしれない可能性はまだある。でも、ひとまず転移の心配が消えた。

これも私のことを心配してくださっている大勢の人たちの思いと、祈りのおかげと感謝する。

皆さんありがとう!

心機能が回復

低下したと言われた心機能が回復した!

昨日は再びMugaスキャンを取りに行った。

普段なら結果は次の外来のときまで知らされないのに、その日のうちに医師からメールが入り、数値が74%まで回復したと報告があった。

こんなに早く連絡があったのは、きっと先生もこの結果をうれしく思ってくれたからなんだろう。

初回検査のときは77%だったというから、私の心機能は、ほぼ平常値に戻った事になる。

ダメージが深刻になってしまう前にもとにもどってホントよかった!

最後にハーセプチンを受けたのは、1/10だから、3週間で回復したことになる。

ハーセプチンは抗がん剤や放射線の治療が終わった後も、1年は続けるようにと言われている大事な薬。

心臓に影響を与えているとなると、今後もこうして中止しなければならないことが起きるのかもしれない。それでもなんとか最後まで続けられるようであって欲しい。

明日午前中は外科医と面談。

脇の下のしこりは良性と分かったけれど、二つ見つかったリンパ節について、外科医も癌の可能性を心配する私の心情を理解、バイオプシーとこれを取り除く再手術について話を聞く予定。

午後は昨年6月以来の骨スキャン。今回も無事クリアーできることを祈って床につく。

転移はまだなし

フーッ!

NP(正看護士)が読み上げたPETスキャンの結果を聞いて大きく安堵する。

生検結果が黒とでて、癌の転移があるかもしれないとPETスキャンを火曜日に受けた。結果がでるまでに3日かかると言われたが、傷口からぶら下がっていた排液用チューブと容器を取り除いてもらいに行った今日、もしかして、結果がすでにわかっているかもしれないと、尋ねてみた。

案の定、長いリポートがコンピューターの画面に映し出された。

NPがその一つ一つを読み上げる。

「左脇下に異常あり。でも、これ、きっと手術のせいでしょうね。それから。。。。」と、「and (それから)」と彼女が言う度に緊張。のど元が熱くなるのを感じたが、結局、今回の検査でははっきりと転移と言える箇所はなかった模様。

家に戻ると腫瘍科医からメールが届いており、やはり、今回のテスト結果については、続けて観察すべき箇所はあるものの、「一応良。」とのこと。

腰が痛くなって、転移があるとすれば骨、と自分では思っていたが、骨への異常は報告されていなかった。

癌はリンパ節に残っていたが、ナベルビンとハーセプチンが、少なくとも転移を抑えていたのかもしれない。

来週は主治医、外科医、そしてUCLAのDr.Graspyと会い、新しい治療方針について話し合う。

転移がみつからなかったのは本当に朗報。感謝!

まだ分からないことがいっぱい

外科医に会い、しこりがまだあるようだと患部を見てもらった。

「手術をしてまだ間もないですからね。リンパ液がたまったんだと思いますよ。吸い取ってみましょうか?」

そう言うと、外科医は局所麻酔を使って注射針をしこりに差し込む。

出た。出た。なんと注射針で3回分ピンク色の体液が吸い出された。

それから、リンパ節がどのように乳房の回りに広がっているかを示す絵を示し、今回取り去ったリンパ節が脇の下からさらに鎖骨近くまで昇ったところのものであり、これ以上は、たとえ癌があっても、血管や神経があるので、手術ではとりのぞけないと説明された。

昨日腫瘍科医に尋ねたのと同じ質問をすると、それには直接答えないで、

「私はいろいろな癌を見てきました。 転移が速い癌もあれば遅い癌もありますが、化学療法に反応しない癌ても、放射線療法には反応する場合もあるんですよ。花が土の上には育っても砂の上には育たないように、癌細胞も他へ散っても、そこを好まず成長しない場合もあります。自分の抗体が癌をたたく場合もあります。まだまだわからないことがいっぱいなんです。」

先生の目がさらに何か言いたそうだった。

わからないことがいっぱいということは、直る可能性も未知数であるということーーそう解釈した。

再び体液が蓄積するかもしれないので、予約を3−4週間後に取るようにと言われて病室を去る。

帰り道、かつらのお店に寄った。抗がん剤継続で、また髪が抜けるかもしれないからと8ヶ月愛用したかつらを手入れに出した。次の抗がん剤がゼローダだったら、どうやら髪は抜けないようだが念のため。

明日は再びUCLAへ第二オピニオンを聞きにでかける。今回の化学療法で使った抗がん剤ナベルビンはUCLAの医師Dr. Glaspyが薦めてくれたものだった。癌は消えなかったが、吐き気や疲労感、味覚変化といったメジャーな副作用を経験せずにすんだのは本当にありがたかった。明日も良い指導が聞けることを期待する。

腎臓、膀胱異常なし

先日の超音波テストの結果が異常なしと出た。出血の原因はまた謎になってしまったけれど、やっぱり異常なしの結果はうれしい!次に出血があったら、専門医に行きなさいと言われた。
甲状腺機能低下症の原因は、自己免疫障害の橋本病ではないかとのこと。橋本病だと、他の臓器に異常をきたすことはなく、直る場合もあるというから、これも朗報!

次は先週受けた右乳房のマンモグラムの結果が待ちどうしい。そして、その後はPETスキャンが待っている。

4錠に増やしたタイケルブは25日で1月になる。こちらも湿疹がでていないので、順調!

左鎖骨付近の腫れと痛みが依然続いているのと、なくならない脇の下のしこりが不安材料だけど、軌道に乗ったタイケルブとハーセプチンが、一気に癌細胞を内側からも外側からも攻撃している情景を心に描いている。癌よ溶けてなくなれ!

マンモグラムもパス

3週間毎に予約が入る腫瘍科医外来。

先生はいつも十分に時間を取ってくださるのだけれど、今日もいろいろ質問して、診察が終わったときには、この予約の30分後に入っていたハーセプチン点滴の時間を45分も過ぎてしまっていた。

その長い会話の主な中身。

まず、右乳房のマンモグラムの結果は異常なし!

橋本病との診断の決め手になった異常に高い甲状腺抗体値 (正常値は5.6以下なのに、私の値は2000以上!)は、癌の転移とは関係ないこと。

また、この異常は2つの抗体薬ハーセプチンとタイケルブのせいでもないので、抗体薬は継続できる。

問題の新しいしこりや鎖骨付近の浮腫、痛みについては、PETではなくMRIで近いうちに調べることになった。放射線を受けた組織がその傷を回復するのには3−4ヶ月かかるのだそうで、PETスキャンを今してもこの傷を異常と捉えてしまう可能性があると、この検査は10月にすることになった。

そして、ずっと湿疹なしで飲み続けているタイケルブはいよいよ今夜から5錠に増量することに。4錠で満足し、検査で再び癌がみつかったら5錠に増やせばよい、と勝手に思っていたけれど、医師によれば、そんな甘いものではなく、癌がみつかったら、ダブル抗体薬もお払い箱。新たな抗がん剤を探さなければらないという。

不安を打ち明けられる相手

夜、同じHER2陽性乳がんの治療を受けている友人に電話。彼女は7年前に温存手術した癌が昨年もどってきて、乳房全摘。この春ハーセプチンを終え、今はホルモン療法中。乳房の再建手術も終えたばかりなのに、レントゲンで異常がみつかって、これからMRIで、良性か悪性か確かめると言う。互いに祈り合うこと、また励ましあうことを約束した。

電話を切った後、ジョージがそばに来て言った。

「彼女はテストを待つ間も、テストの結果を聞いた後も、誰も不安を打ち明ける相手がいないんだ。独りだから。話相手があることを感謝して、彼女のために祈りなさい。」

そうだよね。私はいつでも、なんでも打ち明けられるジョージがいるけれど、そんな相手がいなかったらどんなに辛いだろう。これって、誰にでもあることじゃないんだ。私はホントに恵まれている。

神様、一人で病気や老いと闘っている人たちを、どうか不安から守ってください。彼らに希望と平安と勇気をお与えください。あなたがいつもそばにいることを感じられますように!

胸部MRI

今日はMRIを取りに行った。

超音波検査では何も異常がみつからなかったけれど、今年1月からある脇の下のしこりと、その下に感じる新しいしこり、それから鎖骨付近の腫れの原因が、怖いものでないことを確かめるための検査。

ベットに寝ながらトンネルのような穴の中に入るのは、CTスキャンも、PETスキャンも同じだけれど、CTやPETが5−10分ほどで終わるのに対し、MRIはすっぽり頭まで入って約45分ほどもじっとしていなければならない。頭まで入ると、この穴が小さく感じて、圧迫感がある。

検査の間、大きな音がするので、耳栓をつけるのだけど、それでも、ガーとかビーとか、いろいろ聞こえてくる。これも緊張感をあおる。

気分が悪くなった時用にと、ブザーを握ってはいるものの、目の前の機械の内側は、鼻をこすりそうなくらい近くに感じるし、体をよじったり手をあげる余裕もないほど窮屈で、「動かないでください。」と言われると、口の中に唾液がたまってきて、なおさら窒息しそうな気分になった。

意識しちゃいけないと、目を閉じて、夜の献立など考えるようにしていたら、だんだんうまい具合に眠気がさしてきたからよかったけど、風邪ひいて、鼻が詰まっているときなんか、絶対受けられないと思った。

アメリカには巨大な人が何人もいるけれど、あんなに穴が小さかったら、はまらない人、つかえて出てこれなくなっちゃう人もいるんじゃないだろうか?  体が大きければ大きいほど、これって怖い検査かもしれない。

閉所恐怖症の人も困るだろうな。

ともあれ無事検査を終えて、1週間後に出るという結果を待つ。

肺に小さな陰

主治医より、MRIの結果を知らせる電話が入った。

脇の下のしこりと鎖骨付近は異常なし。でも、両肺に小さな丸い陰が見つかった。

それで、今度はCTを勧められた。

胸のCTは昨年の5月と11月に取っている。その際にも、右肺に小さな陰が捉えられている。そのときのCTと比べ、陰が大きくなっていなければ、癌の疑いが消える。

大きくなっているようであれば、生検をして癌かどうかを確かめることになると言う。

昨年骨肉腫の手術をし、術後1年目のMRIの結果を待つ友達と、互いに異常がなかったら、おいしいもの食べてお祝いしようね、と話していたのだけど、残念ながら、お祝いは延期になってしまった。次のCTの結果が良とでるまで、再びイエスのシートベルトをしっかり締めて、また動き出したジェットコースターから振り落とされないようしっかりつかまらなくちゃ!

針が入らない

昨日は上半身のCTを取りにいった。

いつもならバリウムを飲んだ後、静脈に造影剤を入れるための針をさすのだけど、針がなかなか適切な場所に入らない。

「何度も同じ場所を使っているから、血管の組織が硬くなっている。」と、看護士はいいながら、別の静脈を試してみたけれど、やっぱりダメ。別の看護婦を呼んだ。

1年前、左乳房と共に同じ側のリンパ節を全摘してから、検査や点滴に使うのはいつも右手。多いときには週に2度、3度と内肘のおきまりの場所(肘正中皮静脈) に針をさしてきた。

ポートを埋め込む人もいるようだけれど、私の血管は丈夫で、よく耐えてきたと思っていた。

でも、治療も16ヶ月と続いて、流石に障害がでてきたのだろうか?

結局右手、甲の静脈を使った。

月曜日血液検査、火曜日CTの造影剤注入、そしてハーセプチン点滴の今日。注射針を入れた後の青い痣が3つできた右手を差し出しながら、準備をしてくださる看護婦さんに昨日の話をした。

「血管が傷を回復するのはどのくらいかかるんですか?」

「回復を速めるためにはどんな栄養をとったらいいですか?」

そう質問したら、答えは

「痣が消えたらもう大丈夫ですよ。」

「抗がん剤は回復を遅らせるけれど、あなたが使っているのは抗体薬だから、3週間に一度の点滴なら問題ないはずですよ。特にこれっていう栄養はないけれど、針を入れる場所を変えていけば心配いりません。」

「(昨日の看護師は)うまく入れられなかったから、言い訳しただけでしょ。」と笑いながら、前腕の途中(尺側皮静脈)に針を入れた。

まだまだ点滴は続くからと、ポートも考えなければならないかと思っていた私は彼女の答えを聞いて気を良くした。

MRIのリポート

腫瘍科の主治医からは、肺の陰についてのMRIの報告をみせていただいた。

それにはただ「小さい丸い陰が散っている」とのみあるだけで、どこに、いくつ、どのくらいの大きさなのかは記載がなかった。

昨年のCTでは8mmの丸い陰が右肺に一つあると報告されていた。「散っている」という表現は陰が一つのときには使わないから、CTの結果を待つまでもなく、数が増えていることになる。

医師は、それでも大きさが問題で、数だけでは癌の決め手にはならないと言う。やっぱりCTの結果を待つしかない。

肺のCT結果はシロ!

主治医からメールで、CTの結果に大きな問題はみつからなかったと連絡があった。

MRIで報告された陰は、全て放射線療法の影響の跡と考えられるらしい。右肺の陰は昨年のCT結果と同じで変化はなかったとのこと。

最悪の結果を覚悟していた私はうれしい報告に大きくフーッと長い息を吐いた。 ハーセプチンとタイケルブのコンビは効いている。今度こそ、効いていると思いたい。明日はお寿司でお祝いだー!!

放射線被ばく量、アメリカでの比較

一般的な放射線被ばく量 (複数の資料より)
テレビ鑑賞 0.01 mSv/年
飛行機による旅行(カリフォルニアとワシントンD.C.の往復) 0.05 mSv
胸部レントゲン(1枚) 0.1 mSv
甲状腺スキャン 0.14 mSv
歯科レントゲン セット 0.4 mSv/year
マンモグラム (4画像) 0.7 mSv
アメリカ在住者が一年間に自然環境から受ける平均放射線量 3 mSv/year
骨スキャン(骨シンチ) 4.2 mSv
心臓スキャン(MUGA) 10 mSv
腹部CTスキャン 1 0 mSv
胸部CTスキャン 7mSv
腹部と骨盤CTスキャン 14 mSv
PETスキャン 14 mSv
タバコ製品 (1日20本以上の喫煙者の肺に影響する放射線量) 53 mSv/year
癌放射線療法 50,000 mSv

スキャン検査は安全か?

癌とわかってから、たくさんの検査を受けてきている。

胸部、腹部スキャンが3回、腎臓、膀胱スキャン1回、骨スキャン1回、Muga心臓スキャン4回、PETスキャン1回、マンモグラム3回、MRI、心エコー、そして多数の超音波検査。

癌の活動を調べるためには、血液検査によって腫瘍マーカーを調べる手もあるようだけれど、私の主治医は、腫瘍マーカーは当てにならないと、あくまでも決め手となるのは映像検査だとおっしゃる。事実、昨年癌が見つかった時点での私の腫瘍マーカーは正常値内で少しも異常を示していなかったそうだ。

これからも癌を早期発見するために、異常があったら、或はなくても定期的にこれらの検査を続けていかなければならないんだろう。でも、放射線を利用するこんな検査をそんなに何度もして大丈夫なんだろうか?

そう疑問が湧いて、映像診断のための検査の安全性を調べてみた。

まず、超音波を利用した心エコー、磁波を利用したMRIは、リスクなし。

放射線を利用した検査(レントゲン、マンモグラム、各種スキャン)の放射線被ばく量の比較をみてみると、レントゲンに比べて放射線被ばく量がマンモグラムは7倍、スキャンは100倍ほども高くなる。

被爆量比較

一般的な放射線被ばく量 (複数の資料より)
テレビ鑑賞 0.01 mSv/年
飛行機による旅行(カリフォルニアとワシントンD.C.の往復) 0.05 mSv
胸部レントゲン(1枚) 0.1 mSv
甲状腺スキャン 0.14 mSv
歯科レントゲン セット 0.4 mSv/year
マンモグラム (4画像) 0.7 mSv
アメリカ在住者が一年間に自然環境から受ける平均放射線量 3 mSv/year
骨スキャン(骨シンチ) 4.2 mSv
心臓スキャン(MUGA) 10 mSv
腹部CTスキャン 1 0 mSv
胸部CTスキャン 7mSv
腹部と骨盤CTスキャン 14 mSv
PETスキャン 14 mSv
タバコ製品 (1日20本以上の喫煙者の肺に影響する放射線量) 53 mSv/year
癌放射線療法 50,000 mSv

でも、喫煙はこれらの検査のさらに約5倍(ということは、レントゲンの500倍)も高い放射性物質を吸い込んでいるというのだからびっくり。タバコが肺がんの原因になると言う理由が納得いく。

もちろん、放射線療法はこのいづれとも比較にならない、レントゲンの50万倍!

一度に浴びる放射線量が2000 mSy を越えると軟部組織 (皮膚、脂肪、血管、筋、神経等)にダメージが起きるというけれど、私が放射線療法で受けた量は合計10,800cGy. 単位をmSvに置き換えたら、なんと108,000mSvにもなる。(どうりでUCLAのドクターが「原爆を落としたようなもの」と言った訳だ。)

確かに、放射線療法を受けている間は赤く変化しただけだった肌が、放射線療法が終わった数週間後から厚く肌がむけはじめ、しばらくジクジク、ヒリヒリとしていた。

放射線終了から約4ヶ月がたって、肌はもとに戻ってきたけれど、筋がつっぱる感じは未だに残っている。CTスキャンが見つけた肺の新しい陰も、癌ではなくて、放射線の影響だろうと言われた。

幸い、私たちの体は、こんな傷でも回復する力があるというので、いずれ、このつっぱりや肺に映った陰も消えてなくなると思いたい。

長期にわたり放射線を利用した映像検査を繰り返した場合のリスクについてはデーターはまだないようだが、警戒をならす専門家は多い。

1.本当に必要な検査なのか(検査を受ける場合のリスクと受けない場合のリスク)を確かめなさい。

2.超音波やMRIで代行できるかどうか確かめなさい。

3.検査の記録を残して、医師に、過去に何度、どんな検査をしてきたかを知らせなさい。

はい!実践しています。3ヶ月おきのMugaスキャンは心エコーに、不正出血でCTスキャンを勧められたときは、超音波検査に変えてもらいました。

検査で被ばく量合計が2000mSyになるのは腹部スキャンなら200回分。3ヶ月おきに検査があるとしたら、50年後ということになる。もっとも、私の場合は1年半の治療ですでに10回のスキャンを受けているので、もっと速いペースで被ばく量が増えているのだけれど、それでも、放射線療法に比べたら、検査からの被ばく量は心配に値しないということになる。

必要な検査は安心して受けよう。

ついにPETスキャン

前回PETスキャンを受けたのは、リンパ節の生検手術で癌がみつかった直後の4月だった。

予想外の癌発見に、転移の可能性があるかもしれないと医師が急遽検査を言い渡したのだった。結果は、幸いにも、経過観測の必要はありながらも、明確な転移のサインは見つからなかった。

今日は、あれから8ヶ月ぶりのPET再検査だった。

放射線療法の傷が癒えるのに6ヶ月かかると聞いて、ずっと延ばしてきた検査。その4週間の放射線療法と、夏からはじめたタイケルブ+ハーセプチンの効果を調べる大事な検査。

予約時間1時45分からやや遅れて検査室に呼ばれると、すぐに血糖値を調べた。

「お腹ぺこぺこですねえ」数値をみながら検査士が言う。

「PETスキャンの前は4時間の絶食をお願いしてますが、絶食してない時はだいたい150。絶食しているときは100ぐらい。あなたの数値は98。完璧です。」

「実は午前中血液検査もする予定で、それも12時間の絶食が条件だったので、夕べから何も食べてないんです。」

「予定」と答えたのは、朝もたもたしていて、血液検査を受けるタイミングを逃してしまったから。

(3時過ぎには腫瘍科医との予約が入っており、血液検査は結局、その後に..ホント、お腹ぺこぺこだった。)

血糖値を調べた後は、静脈に糖質の造影剤を注入する。PETスキャンは癌が糖質に反応する性質を利用して、癌を見つけるらしい。

「糖分取らなきゃ、人間死んじゃいますけどね。癌は体よりも先に糖を吸収するんですよ。」という検査士の言葉を聞きながら、甘いものが癌に良くないと知りながら、私は何回ケーキやアイスクリーム、チョコレートをたべてきたっけと、思いを巡らし、反省。

静脈に注入した薬が体中に回るのを待って、いよいよ検査台に横になる。イヤリングやペンダントは外すようにいわれたけれど、後は服も着たまま。

「検査時間は約20分です。動かないでくださいね。」

と言われ、ドーナッツ型の穴の中に検査台ごと入っていく。

20分ってこんなに長かったっけ?という気がしたけれど、体の中の糖が反応しているのか、ぽかぽか体が暖かくなって、眠気が襲ってきた。MRIのような圧迫感もなく、検査台は数回、ドーナッツの穴の中をいったりきたりしながら、無事終了。

検査結果がでるのは3日後と言う。

今週末は金曜日も土曜日もクリスマスのお祝いに呼ばれている。良い結果がでて、こんな楽しい時間を壊すことがないことを祈るばかり。結果が待ちどうしい。

PETスキャンをパス!!

腫瘍科主治医からメールが入った。2日前に受けたPETスキャンに癌の所見はみつからなかったとあった。感謝!!

良く読むと、

「左側(癌があった側)の胸壁、肺、そして脇下にマイルドな集積が観察されたが、これは放射線療法の影響だろう。

左首リンパ節と右肺にあった前回の集積は消失。甲状腺にもやや集積があったが、これは甲状腺低下症のせいだろう。」とのこと。

最初の抗がん剤治療の途中で超音波テストを受けた時、所見では、脇下の腫瘍は縮小したとあったのにもかかわらず、いざ手術をしたら、癌が13個もみつかった。そんな苦い経験があるので、今回もスキャンを読み違えることはあると、集積の解釈にやや懐疑的。

でも、良い結果を素直に喜ぼうと、ジョージと手を取って、感謝の祈り。それから再びお寿司屋さんにでかけた。完全菜食は今日もキャンセルして、お腹いっぱいお寿司をほうばった。♫

次の検査まで、今年もこれでクリスマスを楽しめる! 神様、そして応援してくださっている皆様、本当にありがとうございました!

怪しいものは検査で消去

Dr.グラスピーに、難しい癌をここまで抑えられたのは上出来と励まされて良い気分になったのも束の間、2日後に、胸が痛くて鏡をみたら、なんとなく手術した後の傷跡のあたりがポッコリもりあがっているように思えた。

あれー?と思って触ってみると、ズキンと痛み、やっぱりぼこっと盛り上がっているのが感じられる。息を吸って胸を張ってみると、乳房のなくなった薄くなった胸に、肋骨が浮き上がってくる。私は肋骨を触っているのかもしれないと思い、今度は左右の胸を触って比べてみる。でも、乳房のある胸となくなった胸を比較するのは難しい。

癌はなしと言われたPETスキャンを受けたのは12月4日だったのだから、そんなに急速に癌が成長するはずないと思うけど、怪しいものはすぐに検査で解消すべき。

さっそく主治医に報告したところ、「明日なら診てあげられる。いらっしゃい。」と返事があり、今日出かけてきた。

「いつから?」と聞かれて返事に困る。胸の痛みは手術後、放射線後も、ときどきあった。でも、今回の痛みはちょっと今までの痛みとは違うようにも思う。

盛り上がりについても、気がついたのは土曜日だったけれど、もしかしたらもっと前からあったのかもしれない。

「確かに盛り上がっているわね。でも、これ、肋骨じゃないかしら。」と、医師は触診しながら言う。

先週、癌家族昼食会にいらした方の一人から、全摘した胸が痛くなって検査をしたら、ホルモン剤の副作用で、骨粗鬆(そしょう)症になり、骨にヒビが入っていたことがわかったという話も聞いたばかり。

その話を医師にすると、たしかにホルモン剤には骨を弱める副作用があるけれど、ハーセプチンやタイケルブではそのような副作用はないはずという。

とりあえず、レントゲンを取ってみましょうということになりレントゲンを2枚取った。

明日には結果がでるんじゃないだろうか?

レントゲン結果異常なし

胸に怪しいふくらみを見つけて、取ったレントゲン。結果は異常なしだった。よかった!

先生に「これで、癌の可能性はないと思っていいんでしょうか?」と質問したら、そこは慎重に、「いつも警戒は必要ですよ。一週間に一度ほどの割合で、変化がないか観察してください。」との返事だった。闘いは続くけど、気分はやっぱり違う。

良い結果を聞いた夜、家に招いたクリスチャンの友達が、私のことを思って、詩編30を読んでくれた。

「主よ、あなたを賛美します。あなたは敵を喜ばせることなく、私を引き上げてくださいました。

私の神、主よ、叫び求めるわたしをあなたはいやしてくださいました。。。。」

彼女の旦那様は、

「癌と闘うようになってから、君の信仰がどんどん強くなっていくのを見て、とても励まされている。」ともおっしゃってくれた。

胸にしこりを見つけて、癌かもしれないと思ったとき、

「髪が抜けて坊主になるんだろうか?

胸を切断しなきゃならないんだろうか?

年老いた日本の親にはもう会えないんだろうか?。。。」

と、さまざまな不安が襲い、それは現実となっていった。でも、私はそこをなんとか通り抜けてこれた。これもイエス様という避難所があったから。大勢の人が私のために祈ってくれたから。

この先も何が待ち受けているかわからないけれど、イエス様と一緒な限り、私は大丈夫、と思う。

よく教会で「神様は耐えられない試練は与えられない」という言葉を聞くけれど、これは、「だから恐ろしいことは起きない。最悪の事態にはならない。」ということじゃなくて、恐ろしいことが起きたとしても、神様はずっと一緒にいてくださるから心配するな、ということなのだと思う。

この確信を決して忘れることなく覚えていたい。


次の山

ジョージの声その後

手術から一週間が経過して、ジョージの声はまだ少し空気が抜けているように感じるけれど、前回の手術直後に比べたら、はるかに調子が良い。

本人も、そして回りの人も術前より力強く聞こえると言ってくださっている。

前回は声が出てくるまでに2週間以上かかったから、時間の経過と共にもっと良くなるだろうと期待している。

少しは良いニュースがないと次が続かないからね。うれしい!

歯医者

私の方は今度は歯医者に行って来た。

抗がん剤治療中は感染の恐れがあるので、歯の治療は避けるようにといわれ、ずっと延ばしていた歯の検診。

ここへきて、歯茎から出血したり、冷たいものや熱いものを食べた後に歯が痛むようになってきた。

抗がん剤療法は8月まで延長になったから、それが終わるまで待っていたら、今度は何本も歯を抜かなきゃならなくなるかもしれないと、腫瘍科医の許可を取って、2年ぶりにやっと行った歯医者だった。

すると、心配した通り、奥歯にかぶさった金のクラウンには穴があいている、ブリッジの下には虫歯があるので、ブリッジもやり直しと言われてしまった。

指の手術がやっと終わったと思ったのに、今度は歯医者通いが始まる。うんざり。;-(

PETCTスキャン

そして来週火曜日は4ヶ月ぶりのスキャン。

UCLAのDr.グラスピーからPETスキャン(糖を含んだ染色剤がどこに集積するかをみる画像。癌があるとより糖が集積する。)だけ取っても、CTスキャン(輪切り状に取る立体レントゲン画像)と比べなきゃ意味がないと言われ、代わりばんこの検査を計画していた主治医に、一度に両方の検査をお願いしていた。

幸い、カイザー病院にもPETとCTの機能を一つにした最新機器、PETCTスキャンがあるそうで、今回はこの新しい機械を初体験することになる。

技師はこの新しい機器での映像を正しく読んでくれるだろうか?前回肺に見つかった影は大きくなっていないだろうか?とか、考え出すと、やっぱり不安になってくる。

いけない!いけない!

不安のドアは開けないで、聖書の言葉と祈りに頼って乗り越えなきゃ!