ワクチンを求めてーその6: 遠くの治験参加はストレス一杯

5時間かけてアメリカ大陸を横断してまで治験参加を希望した理由の一つは、旅費の心配はしなくて良く、宿泊代も一部負担してくれると聞いたからだったけれど、やっぱり遠くから飛行機を利用して通うのは、近くの病院へ行くのとは違って、ストレスが多いことに気がつき始めた。

私の航空券は、政府の旅行代理店が予約すると聞いたのに、次の出発が5日後の日曜日と迫ってきても何の連絡もない。お供をしてくれるジョージは対象外だから、自分で彼のチケットを購入しなければならないのなら、すぐにも手続きしないと、同じ飛行機に乗れないかもしれないとハラハラして、メールやら電話やら催促。やっと、今日午後になって電話が来た。

「月曜日朝到着の便でも良いですか?」と聞かれ、とんでもない! 月曜日のアポが何時からなのか、それもまだ知らされてないけれど、前回のように早朝の6時かなんかで、飛行機が遅れたとか、また荷物が届かないとかあったらパニックになってしまう。

「日曜日到着の便はありませんか?」

そう質問して、次にもらった便は日曜日夜9時到着の便。

「もうちょっと早い到着がいいんですけど。」

「いえ、これより先の便はありません。」

あ、そう。

「帰りは水曜日で良いですね?」と聞かれ、「予約表を受け取ってないんで正確なところがわからないのです。」と答えると、「こちらはそう聞いてます。」ということで、やはり夜到着の便を言い渡された。先週はお昼にはロスに戻っていたのに。。。

「夫が同伴するんですけど、一緒に予約お願いできますか?」

パチパチ、とキーボードを叩く音がして、それから来た返事は、

「手数料が入って$900です。」

$900!? それって日本行くのと同じじゃない!この値段は前回の二人分のチケットとほぼ変わらない。

それで、自分で検索して割安のチケットがあるかどうか調べさせてもらうことにした。

そうしたら、値段も安ければ、もっと早く到着する便がある、ある。

早速電話して、変更をお願いすると、「あ、その航空会社は政府と契約してないんで使えません。」

それでは第二案ということで、まず私の便を変更してもらい、ジョージの分は自分でネットから購入することにした。同じ便が取れてホッとしたけれど、私の航空券は出発間際にならないと購入できないらしく、どうやらこのハラハラは、これからもずっと続く模様。

次はホテル。

国立癌研究所の訪問者ということでディスカウントもあれば、クリニックまでのシャトルもあるホテルがベセスダ市内にいくつかあるのは前回の訪問で教えられた。でも、病院の予約時間が早すぎて、シャトルは無意味。

予約の日にちが近づいて、ホテルの値段はどこも右肩上がり。誰が連絡してくるのかわからないけれど、待ってたらもっと選択肢が減ってしまうと、こちらも自分で安いところを探して予約を済ませた。

航空券を購入するときに、保険をかけ、キャンセルやフライト変更に備えるのは、癌になってから私にとって恒例となっている。

先週も、帰宅の前日にした1日がかりの採血後、カテーテルを抜いたら、挿入口だった太腿の根元からなかなか出血が止まらず、帰宅を許されたものの、「重い物は持ってはいけません。」「できるだけ安静に。」「再び出血した場合は救急車を呼んでください。」等と言われ、予定通り、翌朝の便に乗れるか怪しかった。でも、保険をかけていたから、変更になっても大丈夫という安堵感があった。

今度は買っていただいた航空券なので、そんな保険がついていない。先生からは、ワクチン後の副作用はツベルクリン反応のように、皮膚が赤く腫れるだけと聞いているけど、大丈夫かなあ?無事予定通り帰れるかなあ? 

カリフォルニアから7州も飛び越えて通院するのは、ジョージに仕事も休んでもらわなきゃいけないし、やっぱり大変なことが一杯。でも、命を救うことができるなら、これも致し方ない。何より自分で選んだことなのだから、がまん、がまん。頑張ろう!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *