ワクチン反応率は50%

「ワクチン治療はまだ良い結果が出ていない。」

主治医を始め、免疫チェックポイント阻害剤の特集を組んだニューヨークタイムズの記事も、その他あちらこちらで同じ声を聞いた。

UCLAのスレイマン先生は、ワクチン治験に反対はされなかったけれど、結果を見るまでに時間がかかるだろうとおっしゃった。

ネズミから初めて人に移って治験が始まったばかりでありながら、安全性と適切なワクチン接種量を調べるために、すでに30人の人がこの治験に参加している。

少しでも未知な部分を解消したいと、このワクチン研究者である国立癌研究所医師にメールを出してみた。

すると、以下のような返事がすぐに来た。

質問:スレイマン先生からワクチンの効果が現れるまでには時間がかかるだろうと聞きましたが、第一相パート1の治験ではどれほどかかったのでしょうか?良い結果は見られたでしょうか?

「抗がん剤や放射線療法は爆弾を落下することに例えられます。たちどころに的を狙い撃ちしますが、罪のない一般人(健康な細胞)をも巻き込みます。同じように戦争を例えにすれば、ワクチンは特別軍を訓練するような感じです。最初に敵を認知できるように訓練し、敵を討ち、武装する方法を訓練させます。だから、爆弾を落とすより時間がかかります。。。」

なるほど。これは分かりやすい説明だ。

「ワクチン接種量が中度(ワクチン1回につき縦状細胞数1億)、高度のグループ(ワクチン1回につき細胞数2億)10人のうち反応があったのは5人(50%)だった。
その内、
完全に癌が消えた人:1人 (現在76週目)
一部癌が消えた人:1人(44週目まで72%減)

変化なし、または安定の人:3人 (内一人は現在34週目を継続中)

ワクチンの効果はワクチン接種後8週毎にCTスキャンで調べるが、早い人ではこの最初のCTですでに効果が観察され、(ということは、ワクチン接種2回目ということ。)そうでなければ16週(ワクチン接種3回後)、2度目のCTで効果が観察された。

これらの患者さんは、いずれもHER2陽性癌でありならが、乳がんの患者さんは含まれていない。

HER2陽性乳がんの患者さんは今年の3月から募集を始め現在参加者は5人のみで、皆ワクチンを始めたばかりであるけれど、3人は安定。2人は癌腫が大きくなっているものの(予想内)陰が薄くなっており、癌が内側から死んでいるものと思われる。」

小さなデーターではあるけれど、反応率が50%というのは良い数字だと思う。特に、乳がん患者について言えば、結論を出すのはまだ早すぎるものの、反応率は100%にさえ見える。

ワクチンが効いているかどうか、16週目ぐらいにわかるのであれば、これもありがたい。

ひと昔前だったら、とてもこんな情報収集はできなかった。これもひとえにインターネットと、窓口を設けてくれている医師、研究者たちのおかげ。

治験大国であるアメリカに在住していることをも感謝しながら、元気の出たこのメールを主治医に転送した。

2 thoughts on “ワクチン反応率は50%

  1. 本当にインターネットがあるおかげで、情報収集ができるのはすごいことですよね。
    PD1 Expression に関しては、ケルン大学病院のオンコロジストである、ドクターゼンターが
    教えてくれました。PD1 Expressionは、同じくケルン大学病院のバイオプシーで見てもらえました。
    ケルン大学病院は分析関連でも有名なようです。
    いろいろな情報の中から、自分に合ったものを選択するのって、これまた本当にすごい仕事ですが。。またいいニュースが聞けることを楽しみにしていますね。

  2. このEさんの書き込みも貴重な情報の一つです!ニューヨークタイムズがPD1チェックポイント阻害剤療法の特集を組んでから、あちこちでこの言葉を目にしています。これもネットの力ですね。

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