素晴らしい人生

昔「愛と死を見つめて」という、吉永小百合が主演を務めた大ヒットしたメロドラマがあった。
実話を基にしていて、骨肉腫になってしまった若く美しい女性が恋人と美しくも短い愛を生きながら死んでいく、確かそんな話だったように思う。

私はまだ子供だったけれど、可哀想と言う気持ちになったのを覚えている。

癌は死ぬ病気で、「可哀想」「気の毒」「大変」という形容詞はついても、「素晴らしい」「幸せ」などという形容詞は決して使われない。

でも、癌になっても「素晴らしい」人生は可能だと思う。

私がもし、同じ題材でドラマを作るとしたら、同じ結末であっても、最後に、「癌は怖い」という印象ではなく、「輝いていた」と、希望が残るように作りたい。黒澤明の「生きる」みたいに。

癌闘病の日々はローラーコースターに乗っているようなもの。ある時は急降下するけれど、またゴトゴトと上がって行く、その繰り返し。

癌は進行していても、元気や勇気、希望で心が満たされていくことは多々ある。

その秘訣は感謝を数えることにあると思う。癌や副作用を見つめる代わりに、与えられている恵みを見つめる。

友達や家族の笑顔、採りたてのトマト、昨日よりまた大きく成長している花や果実、野鳥の舞う姿、青空、爽やかな風。夜空のまん丸なお月様。。。どれも、私の心に元気をくれる。

これで癌が治るわけじゃないけれど、感謝することは一杯あって、大好きな神様が一緒にいてくださると、心が和む。

健康や富や、ロマンス等、これらが幸福の条件だと思っていれば、それを失う恐怖や失った時の失望は底知れず大きいけれど、神様の愛が幸福の条件だと思えば、この愛は決して消えることがない。

食べれなくなって、歩けなくなって、激痛が襲うようになったとしても、心細くなればなるほど、神様はそばに来てくださる。

そして死を迎える時は、神様といよいよ対面する時!

神様を見つめて生きたら、神様の愛と一緒だったら、たとえ癌闘病の人生であっても、たとえ死に向かう人生であっても、心にはいつも希望があり、喜びがあり、素晴らしいと思える人生を送れると信じる。

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