決断

ワクチン治験を選ぶことに決めた。

治験参加者募集は人数が規定に到達したら終了するから、治験参加のためには、それまでに必要な資料を先方に送らなければならない。

資料送付が募集終了までに間に合ったら、次にはそれらの内容が、治験参加の条件を満たしているかどうかが審査され、満たしていたら、いよいよメリーランド州のベテスダに飛んで、血液検査、CTスキャンを含む身体検査を受け、その結果、初めて治験参加できるかどうかが決まる。

治験参加が決まるまで、まだ先は長い。

2日前、主治医を訪ねると、先生は、ワクチンはまだ使える段階に来てると思わないので、遺伝子テスト治験の方が癌を抑える確率は高いと、再度、先に受け取ったメールと同じことをおっしゃった。

私もメール返信した時と同じように、ワクチン治験の方が割りが良いと思う理由を述べ、堂々巡り。

ワクチン治療は効かないだろうという言葉は、確かに気持ちに影響を与えたけれど、だからと言って、遺伝子テストの方が確率が高いという気持ちにはなれなかった。

先日のCTスキャンは半年ぶりではあったけれど、治療中でありながらも癌が数もサイズも一回り成長していたことを考えると、約3ヶ月もの間、無治療でいたら、どれだけ癌が成長するか?そして、そのあとには、何も当たる薬はないかもしれず、あったとしても、一剤だけの治療で、どれほど効果が期待できるか? 副作用がきつくて、治療を続けられない可能性だってある。

失敗に終わった時のコストを考えると、先生のおっしゃる言葉は説得力に欠け、このまま仕方ないからと受け入れても、良い結果が出なければ、きっと先生を責めるだろうと思った。

「どうしてもワクチンを試したいということであれば、保険の適用はないので、全て自費でということになります。」

そう説明されたのを受け、

「『協力できない』とおっしゃったのは、保険適用の認可はできないということだったのですか?だったら、先方が旅費も含めて治験にかかる費用は全て負担してくれるので、心配ないんです。」
そう答えると、
「あら、そうなの。それじゃあ試してみたらいい。」との返事。

メールに添付した資料に、このことは書いてあったのに、先生は、治験場所も知らなくて、第一相のワクチン治験だということだけで、早々と判断されたのだと思った。

もしかしたら、必要な情報はそれだけで十分で、石頭の愚かな患者だと思ったことでしょうけれど、最終的にはワクチン治験参加の許可が下りた。というか、医師に患者の選択を取り上げる権利はないから、仕方なく許可されたという方が正しいかもしれない。

医師の意見に反した選択をするのは気持ちが重い。
家に戻って、もう一度、ワクチン治験に関する資料を読み返してみた。
現在の治療が期待できず、治験を選ばなければならないのであるならば、当たった時の効果も、外れた時のリスクも、やっぱりワクチン治験の方が良いという、同じ結論にたどり着いた。

「もし、私が間違った選択をしているなら、どうかこのドアを閉めて私を止めてください。」

そう祈りながらも、2年前、イエスが癒しの奇跡を起こしたイスラエル、ベテスダでした祈りを思い出し、それと同じ地名のベテスダに行って、ワクチン治療を受ける自分を想像している。

4 thoughts on “決断

  1. とても悩ましいところですよね。でも、それだけ真摯に祈り求めて悩み抜いた末の選択であれば、きっと神様が行けとおっしゃってるのかも知れませんね。どうかスムーズに事が運びますように。

  2. ポチ子様

    コメントありがとうございます!
    今のままの治療を続けても、抗がん剤を替えても、治験に参加しても、当たる可能性はわずかで、どちらを向いてもギャンブルに変わりありません。唯一確かなのは、神様は私を見捨てないということだけです。神の声を聞き間違えないように、慎重に進みたいと思っていますが、仮に聞き間違えても、きっと神は過去にそうだったように、修正してくださるだろうと信じています。

  3. 私も同じ立場だったらワクチン治験を選んでいたと思います。
    どうか治験を受けることができますように、良い結果を得ることができますように。

  4. フィードバックをありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。今週末には必要な書類、癌腫サンプル、映像CD等を送れることを期待していますが、間に合わなければ、これも神様の答えだと思っています。

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