免疫療法は命がけ?

癌治療は当たるも八卦、当たらぬも八卦のギャンブルだけど、その中でも、治験参加(特に早期)のリスクは高くて、当たれば万々歳、そうでないと、命を落とすことにもなりかねないとさえ思える。

TIL(腫瘍内浸潤リンパ球)療法と呼ばれる最先端の免疫療法については以前もこのブログで紹介したけれど、今日、参加された方からの最新情報をバーチュアル乳がんコミュニティーInspireで読んだ。

治験に参加された女性は、10年間の寛解後、3年前に再発、そして全身転移。いきなり余命3年の告知を受けた50代のJudyさん。

TIL療法は皮膚癌(メラノーマ)やリンパ腫ではすでにいくつもの成功例を出しているらしいけれど、乳がんでは、彼女が初体験者だったそうだ。

記事によれば、まず手術により癌腫を取り出し、それを24個に薄切り。

次に研究室で、TILがどれほど癌を攻撃するかを観察した。この時は攻撃したのは24個のうちわずか4個だけだったものの、この4個を攻撃したTILは、癌だけを狙う800億に増やされた。

ここまでは「凄い!」と息を飲んだのだけど、次のくだりを読んで、怖くなった。

増大されたTILをからだに戻す前、Judyさんは大量の抗がん剤により、癌を認知しない白血球を全て消滅させなければならなかった。。!

白血球は感染から守る働きをするから、その白血球がなくなったら、簡単に死んでしまう。本来ある白血球をゼロにするのにどれほどの時間が必要だったのか、新しい白血球が入れられるまでのその間、Judyさんの体はどんなだっただろうと想像する。どうりでこの治験参加者は集中治療室に入らなければならないわけだ。

過酷な治療を終え、退院した彼女は、しばらく寝たきりの状態が続いたらしい。でも、5ヶ月が経った今、癌はほぼ消えてなくなり、もう痛み止めも必要なく、普通の生活を謳歌していると言う。

医師は、まだこの治療が成功したかどうか、結論を出すのは早いと言い、彼女の経過観察はさらに続く模様。

もう打つ手がないというところまで追い詰められての治療だったわけだけど、彼女の勇気には全く頭が下がる。

良い治療が開発されるのは、Judyさんのように勇気ある患者さんが何人も治験に参加しているからに違いない。

自分で探し当てたPoziotinibの治験だけど、その詳細を知って、怖くなってしまった私は、Judyさんの足元にも及ばない。

癌治療は怖がってたらできない。勇気が一杯必要だと思った。

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