February, 2016

「アフィニトールを増量しましょうか?」

2月の定期検診に行ってきた。

「調子はどうですか?」との質問に、

「口内炎は口腔洗浄剤で治りました。でも、最近鼻血が日に何度も出るようになりました。血小板の値が下降を続けているんでそれも気になってます。」

そう答えると、血液検査の表を見て、「まだ標準値(130以上)内よ。アフィニトールを7.5mg(現在は5mg)に増やしましょうか?。。基準は10mgですからね。少しでもそれに近づけた方が良いでしょう。」

新しい主治医はいつも強気。
それが良いと思って、医師変更をしたんだけれど、血小板が減ってるのに増量と言われ、焦る。
ちょっと、ちょっと待って。という思いで、ネットでアフィニトールの量を5mgから増やしても結果は同じというデーターがあると読んだことを伝える。
すると、そのデーターは腎臓癌に使った場合の事で、乳がんのデーターではないとの返事。
アフィニトールはもともと腎臓癌の薬であるから、これは不意を突かれた気がした。

「T−DM1で血小板の値が70を割った時、100以上に回復するのに1月以上かかりました。今度も同じことが起きたら、回復するまでの間、アフィニトールを中断しなければなりませんけど、1月以上も中断しなきゃならなくなるとしたら、このまま基準の半分量であっても、続ける方がいいんじゃないかと思うんですけど。。。今のままの量でも、今度(日曜日)の検査で100を割るかもしれないし、日曜日の検査の結果を待ってから決めたらいけませんか?」

そうお願いすると、医師も頷き、増量はこの日曜日の血液検査次第で決めるということになった。
口径剤だから、薬の量はいつでも自分で変更できるけど、基準の半分だと言われると、効果が心配になってくるし、増やした場合の副作用は、もちろん心配。

がん治療はいつもこうして効果と副作用を天秤にかけて決めるんだよね。

「信じている神様が小さいと心配は膨らみ、神様が大きければ、心配は小さくなる。」というのは、ジョージが日頃言ってる言葉。
天秤の後ろに大きな神様が立っておられることを瞑想して日曜日を待つ。

血小板が驚きの回復!

点滴の日、コンピューターから私のデーターを開く看護婦に、気になる血小板の値を真っ先に尋ねた。

アフィ二トールを始めてから、確実に下降しはじめた血小板の値は、2週間前には標準値ギリギリの136(x1000mg)まで下がった。

メールで送られてくる血液検査の結果に血小板の値が含まれず、先週リクエストしたのに、相変わらず血小板の値は知らされずじまいで、昨日はイライラ落ち着かなかった。

すると、「265です。」という意外な答えが返ってきた。

「265!?」思わず聞き返す。

「前回は136でした。間違いないですか?」

「間違いありません。ドクターはアフィ二トールを増やすようにと言ってます。」

信じられない!

口内炎もできなくなって、体が慣れてきたのかなと思っていたけど、血小板の値まで回復するなんて、何が起きたんだろう? 何も特別なことはしてないはずだけど。そう言えば、血糖値の値も改善していた。

やっぱりこれは祈りのせいだな。

アフィニトールを増やしたら、口内炎がまたできるかもしれない、とか、血小板減少、肝臓酵素、コレステロールや血糖値上昇等、副作用悪化への警戒は依然変わらずあるけれど、今夜からアフィ二トールは5mgから7.5mgになる。前進だ。

いつも守ってくださる主に感謝!

最後の最後まで諦めちゃいけない

「主は、私の人生を苦く、辛いものにされた。家を出た時の私は満ち足りて幸せだったのに、全てを失い不幸で一杯になって戻ってこなければならなかったとは’。。。」

紀元前1000年頃に生きたイスラエルの女性ナオミは、外地で夫も、二人の息子も次から次へと失い、彼女にどこまでもついていきたいと言い張る外国人である嫁の一人、ルツだけをつれて、祖国に戻ってきた。

女性は生活の全ての糧を男性に頼って生きなけらばばらなかった当時のこと。年老いて、再婚のチャンスもなく、ルツが一緒とはいえ、外国人女性である彼女にできることは収穫後の残り物を拾って売ることぐらい。

人生が思いもかけない方向に進み出す時、次から次へと試練が襲いかかる時、ナオミのように絶望の淵に追いやられることはよくある。

神を恨むナオミの言葉は、他人事と思えない。

でも、旧約聖書のルツ記は、ここから話が始まる。

わずかな収入を稼ごうと、必死にナオミのために働くルツは、裕福なナオミの親戚、ボアズから目をかけられ、いづれ彼の嫁となる。ナオミの姓は引き継がれ、その子孫からイスラエルのヒーロー、ダビデ王が生まれ、さらに数100年後、イエスの父となるヨセフも同じ家系から生まれることになる。

全てを失ったと思ったナオミの人生は外国人である義娘ルツにより、再び豊かに祝福され、救世主イエスの祖先と言う言葉に余る栄光さえも受ける結果となった。

人生が真っ暗闇に感じられる時、暴走したり、自滅したりしたくなる。与えられている恵も目に入らない。でも、神様は決っして裏切らない。

久しぶりに読んだルツ記、最初に心に響いたのは、「なぜこんなことが!」と思うような時でも、もう未来はない、と思われる時でも、神様は見捨てはしない。最後の最後まで信仰を持って生きなければ、と言うことだった。

そして、次に響いたのは、ルツとボアズのロマンス。この続きは次のブログで書くことにする。

神様がくださるロマンス

「あなたがどこへ行こうと、私も一緒についていきます。あなたが住むところに私も住みます。あなたの民を私は受け入れ、あなたの神をも私は受け入れます。あなたが死ぬところで、私も死に、一緒の墓に入ります。死以外の何ものをも私があなたと離れることを許すなら、神の厳しい罰が与えられますように!」

自分は祖国に帰るから、おまえたちも実家に戻れというナオミに、嫁であるルツはそう断言した。
働き手である男たちを亡くして、母と二人の嫁たちは肩を寄り添って生きなければならなかったことだろう。でも、もう一人の嫁は泣く泣く、別れを惜しんで実家に戻って行ったのに対し、ルツがここまで言い張ってナオミについて行ったのは、ナオミが素晴らしい姑であっただけじゃなくて、ルツが人並み以上に愛情深い誠実な人柄だったからなんだろう。

そして、彼女は外見も美しく魅力的な女性であったと想像する。

収穫者の後について、おこぼれの穀物を拾い集めるルツに、畑の持ち主ボアズが目を留める。
「あそこにいる若い女性は見慣れないけれど、誰なんだ?」

尋ねられた小作人は、「あれがナオミと一緒にモアブから来た女です。休みもろくに取らず、よく働きます。」と答えた。

自分の親戚ナオミの嫁と知ると、ボアズはルツに近づいて、他の持ち主の畑には行かず、いつも自分の所で働くように、喉が渇いたらいつでも自由に井戸から汲んだ水を飲んで良い、周りの男たちには、ルツを手荒に扱わないようにと注意したことを伝える。

外国人で、ナオミ以外は知人もなく、わずかな収入しか稼げないルツにとって、ボアズの言葉はとても優しく響き、ルツは膝まずいて、丁寧にお礼を述べる。

ボアズに、こんなルツはとても愛おしく映ったことだろう。彼はさらに、ルツを昼食に誘い、手土産まで持たせて返す。

「あなた様にこれからも続けて喜んでいただけたら幸いです。」とルツは言い、
ルツがたくさん良質の穀物を拾える様にと、ボアズはますますルツに目をかける。

従順で美しいルツと頼もしく寛容なボアズの間に暖かい感情が育っていくのを想像する私だけれど、姑のナオミこそ一番にそれに気がついた人なんだろう。

ナオミはルツに言った。
「お風呂に入って身を清め、その後香水をつけ、一番素敵なドレスを着なさい。それからボアズのところに行きなさい。でも、ボアズが食べ終え、お酒を飲み終えるまで彼に見られないように。彼が床に着いたら、彼の足もとにあなたも横になりなさい。彼にあなたが結婚の用意があることを知らせるのよ。」
(うーん、熟練した女の知恵だ!)

ナオミの言葉に従い、ルツはボアズと一夜を過ごした。。。

聖書は、神の愛(アガペ)だけじゃなく、親子の愛(ストルゲ)、友との愛(フィリア)、そして男女間の愛(エロス)も美しく語る。

謙虚で、従順で、献身的、そして情熱的なルツと、力強く、頼もしく、寛容で、包容力があって、どこまでも優しいボアズ。

これらは皆、神様が下さる愛の“色”なんだろうな。

公に出て、証人を立て、ボアズはナオミの後見人となることを承諾し、その条件の一つとしてルツと結婚する。

ルツはまるでシンデレラみたい。なんてロマンチックなんだろうと思ってしまう私。

明日はバレンタインデー。ジョージと一緒に、私もロマンチックな1日を過ごしたい。
今年も愛は癌に負けない!

また口内炎

アフィニトールを5mgから7.5mgに増やしてわずか1週間もしないうち、増えたと喜んだ血小板はまた163に減少し、治ったはずの口内炎もまたでき始めた。
今回は足にむくみも現れ、しばらくなかったこむら返りも、末梢神経障害である手足のしびれも気になり始めた。体も風邪をひいたときのように、すぐだるくなって、頭痛も頻繁に現れ、体力が続かない。
口内炎は、ビタミンBも口腔内洗浄液もすでに使っている上でのことなので、日本から届いたドクターMさんから勧められたオフタッチを早速使ってみた。舌の先にできた口内炎にオフタッチを貼る。オフタッチがゼリー状になって溶けるまでは食べ物を口にすると、オフタッチも一緒に食べてしまいそうなので、オフタッチが溶けるまで2時間ぐらい食事抜きで過ごした。でも、さすがに2日ほどで痛みが消えた。
送ってくれた獣医の義弟によると、これにはステロイドが含まれているということなので、長期で使用するときは医師に相談すべきだけれど、このまま増えないことを期待している。

体が慣れてくれれば良いけれど、なんだか桜のように副作用が満開という感じ。どこまで続けられるか、5mgに戻したい〜と、意志の弱い私はめげている。

泥棒に入られた

火曜日は聖書クラスの日。

迎えに来てくれた友達の車に乗って家を出たのは午後6時半だった。教会について1時間ほど経ったところ、8時ちょっと前に、泥棒が留守宅に入ったと近所の人から電話を受け、慌てて家に戻った。

家にたどり着くと、パトカーがすでに2台到着していて、近所の人たちが遠目に我が家を心配そうに眺めていた。

警察の人の誘導に従って恐る恐る家に入る。

夫の部屋と、私の部屋、そして寝室が荒らされていた。盗まれたのは寝室クローゼットの中にあった小さなセキュリティーボックスとジョージの時計数個、タイピンやカフスボタン、税申告のための書類一式、古くて使えなくなったラップタップ。そして私のバックパック。

セキュリティーボックスの中には古いパスポートと一緒に、ジョージの現在のパスポートと車の売買に必要なピンクカード等が入っていた。

一番心配だった現金と預金通帳は旅行用の化粧ポーチに入れて私の部屋の机の上にいつも置いてあるのだけれど、驚いたことに、これはそのまま何も盗まれずにあった。価値ある宝石などはほとんど持っていないけれど、バスルームの引き出しの中にしまっているこれらも、手をつけられずにあった。

コンピューターやテレビも盗まれていなかった。

賊は、ガレージにある次男のベンツと路上に停めてある私のカローラを盗もうとしたようだけれど、本棚に置いた小皿の中にあるベンツの鍵は見つけられなかったようで、カローラのスペアーキーは逃げていった裏木戸のそばに落としてあった。

隣の家の人に気がつかれ、慌てて逃げたため、鍵を落としていったようだ。

隣の家と向かいの家には盗難防止用のビデオカメラが備えられていて、それには若い二人の男が通りを見張り、残りの一人が玄関のドアをノックしている姿が映っていたと言う。誰も応答に出ないのを確かめ、寝室の窓を壊して侵入した模様。

私は、気分が悪くて、聖書クラスも休む事が時々あるのだけれど、今夜一人家にいたらどんな事になっていただろうと思うとぞっとする。

最初に気がついてくれた隣の女の子は、逃げていく賊の顔を目撃し、さらに別の近所の人は賊の車もビデオに収めてくれたので、これならすぐに犯人は見つかるんじゃないかと思うけど、明日再び警察の人がやってきて、写真や指紋を取ることになっている。

私たち夫婦が家に飛んで帰った後に残った聖書クラスの人たちが皆輪になって、祈ってくれたと聞いたけれど、被害が最小で済んだのは、異常に気がつき、速やかに行動してくれたご近所の人たちと、聖書クラスの人たちの祈り、そして何よりも被害を最小にとどめてくださった神様のおかげと、感謝、感謝。

空き巣後遺症

この家に住んで約20年。
隣は成人学校で夜の9時頃まで人が出入りしている。家の前の通りは大きな通りへの抜け道になっており、結構交通量があって、絶えず人目がある。
ペパー(ビーグル犬)がいたこともあって、裏庭に通じる大きなガラス戸は1日開いていて、夏には窓という窓は昼も夜も、外出時も全て開けっ放し。時にガレージのドアを閉め忘れたり、玄関の鍵をかけ忘れたりしたこともしょっちゅうだった。それでも何事も起きずに過ごしてきた。
でもペパーもいなくなってもう3年。今回の出来事は、「ここは安全」と高をくくり、無防備でいたことを反省させられ、もっと防犯に気をつけなきゃいけないと言う痛い教訓となった。

犯人は、私の車のスペアーキーは落としていったけど、ジョージの車のスペアーキーは持って行ったことがわかり、車を盗みにまた戻ってくるかもしれないと、ジョージは深夜になっても(パチンコ玉のようなものを銃弾がわりに使う)ビービーガンとナイフをそばに置いて、興奮気味。
私も、警察から翌朝に写真や指紋を取るから何も触らないようにと言われ、また荒らされた部屋は不気味でとてもベットで寝る気になれず、ソファーに枕を移動して、寝たのは早朝の3時をとおに回ってからだった。

朝になると、黒ズボンに黒ジャンパーを着た女性警察官が予定通り写真と指紋採集にやってきた。
犯人は、どこの窓から入ろうかと、あちこち試したようで、踏み台に使ったBBQの蓋の上から鮮明な靴の裏の模様が、正面玄関の木戸からは、はっきりした指紋も取れたと言っていた。

白い粉を振って刷毛でその後落としながら指紋採集する姿がジョージの本のタイトル”Dusting for God”s Fingerprints”を思い起こし、ジョージは思わず、本をプレゼント。

私の部屋にあった現金と預金通帳が盗まれなかったのは、犯人が夫の仕事部屋から寝室、そして私の部屋へと入ったところで、近所の人が騒ぎ出したのに気がつき、慌てて逃げたためだったのだろうと思える。

向かいの家のビデオによると、空き巣のグループが我が家にやってきて、逃げて行くまでの時間は30分ほどだった。

夜7時半だったということもあり、隣の人が車をガレージに入れようとしていて異変に気がついてくれた。そうでなかったら、被害はもっと大きくなっていたことだろう。

それでも、個人情報であるソーシャルセキュリティー番号やら銀行口座番号などが含まれる書類を盗まれてしまったので、昨日、今日と、クレジットカード会社を筆頭に、被害通知と、口座変更等をあちこちにして回らなければならなかった。
今後の防犯のために、壊れている外灯を直したり、警報器をつけることを考えたり、再び犬を飼うことを考えたり。。。
わずかな外出でも、貴重品や個人情報の入った書類類を隠せ、とジョージに言われ、どこに隠そうかと、あちこち家中を探索したり。。。

このストレスが影響してか、3時まで眠れなかったせいか、昨日は抗がん剤の副作用が出て、体がしんどく、ほぼ1日ソファーの中だった。今日は頭痛や悪寒は消えたけど、手足がいつも以上に痺れている。

空き巣の後遺症は思いの外厳しいけれど、同時にまたもたくさんの友たちが様々な援助を申し出てくれている。警察は犯人の指紋を見つけたけれど、私たち夫婦は神様の指紋を今度も見つけて、感謝は続く!

theft

賊が逃げる時、路地に落としていったもの。 ノリとか、スティッカーとかで、まるで子供の犯罪みたいに思える。

アフィニトールを減量することに

3月の腫瘍科医との定期検診予約がいっぱいで取れないということで、昨日金曜日繰り上げた3月分の定期検診に行ってきた。

「アフィニトール増やして様子はどうですか?」との質問に

1。鼻血が朝から晩までひっきりなし止まらなくなった
2。足が浮腫むようになったので利尿剤を取り始めた
3。足の指先、ふくらはぎにまた筋肉痙攣が頻繁に起きるようになった
4。末梢神経障害も気になるようになり、昨日は指先が赤味を帯び、わずかな圧でも痛みを感じた
5。手の甲が乾燥してきた
6。口内炎がまたでき始めた
7。一週間ほど前からストレスを感じたり夜更かしをしたりすると、心臓がパクパク、なんだか息苦しくてへなへなと倒れそうな気分を経験している。

等を訴えた。

私の話を聞いて、医師は「それでは5mgに戻しましょう。」と返事。

強気の先生なのに、意外な返事に、ちょっとびっくり。

「先週激減した血小板は今週持ち直しましたけど、減量していいんですか?」と確かめると、「そんなに色々(副作用が)出てるんなら仕方ないでしょう。」と。

ただし、減量は今ある手持ちの分、2週間分を飲み終えてから。

訴えた症状の7番目では、火曜日に空き巣に入られ、その晩寝たのが朝の3時過ぎだったら息苦しくなった等というと、「空き巣?」と、先生もびっくり。

それで、先生にも空き巣に入られたことを話す。

「まあ、本当にガンと夫のパーキンソン、失業、これだけでも十二分なのに、よくもまあ悪いことが続くものです。次は何かなあとか思っちゃいます。」と冗談まじりに言うと、先生も、思わず笑いこける。

で、心臓パクパク、息切れは、パニックアタックではないかとの事。

ガンだったり副作用が原因だとすると、一時のものではなく、絶えず続いて徐々に悪化するからと。

次の外来は4月末日となるわけだけど、診察終了後、「次に会うときは良いニュースを待ってますよ。」と言われ、「3月末の週末、結婚記念小旅行の予定です。楽しい報告ができることを願ってます!」と笑って答えてみる。

アフィニトール増量で体調が狂って旅行も楽しめるかどうか心配だったけれど、5mgに減量となれば、多分大丈夫だろう。

4月になったらドキドキのCTが待ってはいるのだけれど、それはそれ。悪いことが起きた後では楽しいことに焦点合わせなくっちゃやってけません!