今年もサンタがやってきた

「ホッホッホー!メリークリスマス!」
サンタの衣装を着て、ジャガイモ用の白い袋にプレゼントを詰め、知的障害のあるマイカがまた今年もサンタになった。
もう何年続いているだろう?15年ぐらいになるだろうか?
彼も白髪が目立つ50半ばとなった。でも、一年に一度のこの日が今も楽しくてしょうがなく、ハロウィーンを過ぎた頃から毎日のようにジョージの携帯に「いつ?」と、メッセージが入る。「感謝祭があって、それからだよ。」と答えても、また翌日には同じメッセージが入る。
子供のように純真なんだなあ。

at home

サンタ出発前の一枚

いつもなら私は家でお留守番なのだけど、今年は初めてお供をさせてもらった。

W: Bell
最初のストップは、80代になるご夫婦の家。ご主人様は肺と目が悪く、奥様は心臓が悪い。以前は日曜日の礼拝毎に、車の送迎お手伝いをさせていただいたのだけれど、今年は健康が優れず、お断りされるようになった。自然、疎遠になってきていた。
マイカにとっては、初めての家。
まだ6時前ではあったけれど、日はすっかり落ちている。家の中も薄暗くて、キッチンだけに明かりがついていた。
驚かしてはいけないと、私が先頭に立って、マイカやジョージと一緒に「ホッホッホー!」と叫ぶ。

目の悪いご主人様が最初に気がついてくださり、それからテレビの前でソファーに横になっていた奥様が「まあ、まあ!なんて驚きなの!さあ、中に入って」と言って出てこられた。
「どうぞ、座って」と言う申し出も、「サンタは今夜は忙しいから」と、プレゼントを渡して、失礼する。

次のストップは、94歳になる独り住いの未亡人。
昨年は、マイカのサンタを強盗と勘違いされてすっかり慌てさせてしまったらしい。2度目の今年は、大丈夫だろうと思いつつ、念のため今度も私が先頭に立つ。
ドアのベルを鳴らし、「メリークリスマス!」と数回叫んで、やっと奥から、「今開けます。」と返事が戻ってきた。
ドアを開けたとたん、小さな体の彼女は目を丸くして私たちを認識。
「サンタさん大好き!」と、マイカサンタの大きなお腹に細い腕を回して、強く抱擁。W: Betty
ここでもお茶を勧められたけど、サンタは急ぎ足。

3つ目のストップは、数年前、お母さんを乳がんで亡くされた、若いご家族。
それから、最後は、マイカの住まいであるグループホーム。
プレゼントを詰めた袋が空になった後は、3人でマイカのお気に入りのハンバーガーを食べに行った。

道中、何度も、「ジョージ、ありがとう。キャシーありがとう。」とマイカは言ったけど、あんなに喜んでもらえるんだもの。これじゃあ幾つになったって止められないよ。

Micha
サンタのプレゼント配達を始めた当初は、自分のプレゼントが待ちきれなかったマイカだったのに、今はすっかり、与えることに喜びを感じている。
お年寄りや子供たちのあの驚きと歓声も、クリスマスのマジックを感じさせる。
クリスマスの意味を教えたいというジョージの発案と、毎年マイカのために続ける彼の努力に今更ながら感服。

あー私も一緒に行けてよかった!

2 thoughts on “今年もサンタがやってきた

  1. なんと素敵♫
    読んでいて心がとても温かくなりました。
    少しでも平和な日が続きますように祈らずにはいられません。
    世界中の悲しいニュースに心痛める毎日でしたが、こんな素敵なブログを読ませていただいて感謝!
    うちにも知的に遅れている娘がいますが、彼女の純真な笑顔は家族の支えになっています。
    マイカが嬉しくて、「ジョージ、ありがとう。キャシーありがとう。」と何度も言ったのも目に見えるようです。
    よほど嬉しかったのでしょうね。
    和世さんとジョージさんのような方が世の中にたくさんいて欲しいと心から思います。感謝!!!

  2. クリスマスの平安と、希望と、愛がIzuさんにも届いて嬉しいです!
    メリークリスマス!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *