カドサイラは脳転移にも有効

私が手に届く薬を探していたら、カドサイラ(T−DM1)は脳のバリアを通って、脳転移した癌にも届くことが最近分かってきたという情報に出会った。

カドサイラはハーセプチンとDM1という抗がん剤を一つにした薬で、ハーセプチンが癌細胞を追いかけ、つかまえたところで、DM1という他の抗がん剤の何倍もの力を持った抗がん剤が爆発、癌をやっつけるという仕組み。2013年に大きな期待を持ってアメリカFDAに認可された。

肺転移を告知されたとき、どの医師も当時まだ治験薬だったこの薬を私に薦め、治験には参加できなかったものの、幸運にもパクリで寛解をした後、認可がおり、私もこの薬を8ヶ月使って、寛解期間を延ばす事ができた。

乳ガンにはHER2陽性 (私の癌はこのタイプ)、ホルモン陽性 (エストロゲン陽性もしくはプロゲステロン陽性)、そして、いずれも陰性のトリプルネガティブというタイプがあるけれど、HER2陽性とトリプルネガティブは肺転移をすると、その後、脳に癌が飛ぶ確率が高いと読んだことがある。
でも、脳にはバリアがあり、そこを通れる抗がん剤は少ない。

タイケルブは粒子が小さいので脳に届くと言われているけれど、脳に転移した癌をやっつけるためには、相当の量を取らなければならないらしく、タイケルブを取っているから脳は大丈夫とは限らないと医師から言われたことがある。

カドサイラは強力であっても、脳には届かないといままでは思われていた。それが、届くことが分かってきたというのだから、これは大変な朗報なはず。

カドサイラの他にはアバスチンも脳のバリアを通るそうで、さらにGRN1005という新しいタイプのパクリも脳転移癌への有効性を調べる第二相の治験が始まっている。

私の場合、まだ脳転移はなく、カドサイラはすでに使ってしまっているので、はたしてどれほどこの情報が役にたつのかわからない。でも、うれしい情報に、再びカドサイラに賭けてみようという気持ちになっている。

2 thoughts on “カドサイラは脳転移にも有効

  1. 初めまして。静岡県伊東市在住のミチルと申します。昨年HER2陽性乳がんで手術を受けました。HER2
    陽性の乳がんをネットで調べていたところKathyさんのブログにヒットしました。以来、拝読させていただいています。

    Kathyさんのブログを通じてアメリカの乳がん治療の情報を色々学ばせていただいています。アメリカの癌治療は日進月歩ですね。アメリカに比べると日本の癌治療の遅れを痛感します。新しい抗がん剤がKathyさんに有効でありますようお祈りしています。

    P.S. ネットで調べたところ、乳がんの肺転移や脳転移にサイバナイフやガンマナイフ治療が有効、とありますが、Kathyさんの肺転移にはこれらの治療は使えないのですか?

  2. ミチル様
    ブログを読んでくださってありがとうございます!静岡県と聞いて、親近感を覚えています。サイバナイフやガンマナイフは放射線療法ですよね。私はすでに全摘の後に放射線をあてているので、主治医からは以前、これ以上の放射線療法は無理と言われました。でも、再度、手術の可能性と共に、次の機会に尋ねてみたいと思っています。貴重なアドバイスをありがとうございました!

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