May 16th, 2015

カドサイラは脳転移にも有効

私が手に届く薬を探していたら、カドサイラ(T−DM1)は脳のバリアを通って、脳転移した癌にも届くことが最近分かってきたという情報に出会った。

カドサイラはハーセプチンとDM1という抗がん剤を一つにした薬で、ハーセプチンが癌細胞を追いかけ、つかまえたところで、DM1という他の抗がん剤の何倍もの力を持った抗がん剤が爆発、癌をやっつけるという仕組み。2013年に大きな期待を持ってアメリカFDAに認可された。

肺転移を告知されたとき、どの医師も当時まだ治験薬だったこの薬を私に薦め、治験には参加できなかったものの、幸運にもパクリで寛解をした後、認可がおり、私もこの薬を8ヶ月使って、寛解期間を延ばす事ができた。

乳ガンにはHER2陽性 (私の癌はこのタイプ)、ホルモン陽性 (エストロゲン陽性もしくはプロゲステロン陽性)、そして、いずれも陰性のトリプルネガティブというタイプがあるけれど、HER2陽性とトリプルネガティブは肺転移をすると、その後、脳に癌が飛ぶ確率が高いと読んだことがある。
でも、脳にはバリアがあり、そこを通れる抗がん剤は少ない。

タイケルブは粒子が小さいので脳に届くと言われているけれど、脳に転移した癌をやっつけるためには、相当の量を取らなければならないらしく、タイケルブを取っているから脳は大丈夫とは限らないと医師から言われたことがある。

カドサイラは強力であっても、脳には届かないといままでは思われていた。それが、届くことが分かってきたというのだから、これは大変な朗報なはず。

カドサイラの他にはアバスチンも脳のバリアを通るそうで、さらにGRN1005という新しいタイプのパクリも脳転移癌への有効性を調べる第二相の治験が始まっている。

私の場合、まだ脳転移はなく、カドサイラはすでに使ってしまっているので、はたしてどれほどこの情報が役にたつのかわからない。でも、うれしい情報に、再びカドサイラに賭けてみようという気持ちになっている。