アンジェリーナ·ジョリーの映画:悪魔を見た

元旦、ジョージと噂の映画“Unbroken”を観に行って来た。

これは、私が住んでるトーランス出身のオリンピック選手で、第二次世界大戦時日本にアメリカ兵捕虜として捕らえられながら生き延びたLouis Zamperini (ルイス·ザンペリーニ)という実在の人物の話。

Zanperini

2014年、97歳で亡くなったザンペリーニ

乳ガン予防のために両乳房全摘してこれも話題になったアンジェリーナ·ジョリーが監督をしている。

トーランスには、ザンペリーニと名付けられた飛行場があり、彼が卒業したトーランスハイスクールには、私も1年勤務した。

戦後、熱心なクリスチャンとなり、晩年、私たちの教会の男性集会にゲストスピーカーとしてやって来た時には、ジョージも話をするチャンスがあったそうだ。

2時間ちょっとの映画が終わって外に出ると、「どうだった?」とジョージが聞いてきた。

うーん、第一に、残虐な場面ばかりあって、見ているのが辛かった。

映画の中心は、ミュージシャン雅扮する渡辺ムツヒロという日本兵が悪魔のごとくザンペリーニを痛めつけるシーン。

特にザンぺリーニが、反アメリカプロパガンダのラジオ放送を拒否して収容所にもどされると、渡辺が捕虜全員に、交代でザンピリーの顔を殴れと命令するシーンは、その残酷さに気が遠くなりそうだった。

この映画を観たら、反日感情が強まるんじゃないか、日本人は反射的に広島や長崎の原爆投下はどうなんだ、と反発するんじゃないか?と心配にもなった。

第二に、ザンペリーニの一番すごいところは、ザンペリーニがアメリカ帰国後、クリスチャンになり、彼を呪って止まなかった悪夢や日本兵への憎しみから解放され、虐待を与えた日本兵を復讐ではなく、罪を許すという形で日本再訪するところなのに、それが映画にはなくて、的はずれだった。

問題の、この渡辺という人物、ザンペリーニが日本再訪をしたとき、60Minutesという人気番組のインタビューに出演している。

残虐な行為を与えたことを否定せず、しかし、ザンペリーニとの再会は拒んだ。

自分がさんざん痛めつけた相手と再会するなんて、それも相手が許しを与えるため、なんて聞いたら、それは勇気がいるだろう。でも、そのチャンスを選ばなかったことは残念の一言。

日本人として複雑な思いにさせられた映画だけれど、私はこの映画を通し、悪魔を見たのだと感じている。

戦争も癌も、皆悪魔の仕業。

悪魔をあなどったらいけない。

その爪は、身も心もぐさぐさに引き裂く。

ザンペリーニが生き延びられたのは奇跡としか思えない。

「Unbroken (不屈)」というタイトルの映画は、彼がなにものにも負けない鉄人であったというイメージを与えるけれど、実際のザンペリーニは収容所で受けた深い傷により、行き延びたものの、人生破滅寸前まで追い込まれていた。

彼を救ったのはイエスだった。

今年もいろいろな試練が待っていることだろう。

でも、不安になったり、鬱になったりする時、どんなに過酷な苦難にあっても、癒して下さるイエスがいることを思い、立ち直り、実りをたくさんつけて人生を全うしたザンペリーニのことを思い、天を仰いでがんばらなければと思った。

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