樹状細胞ワクチンが受けられる島

カリブ海に浮かぶイギリス領、Cayman Island (ケイマン島)。

Grand Cyman Island

このコバルトの海に囲まれた美しい島に、癌治療最先端の樹状細胞ワクチンを受けにでかけようとしている癌友がいる。

ワクチン療法は免疫療法の一つで、アメリカでは何種類かの治験が数年前から注目を浴びているけれど、その中でも、樹状細胞ワクチン療法は、最も成功している治療法だという。

日本の義弟からこのワクチン療法のことを知らされた私は、最近、脳転移のある4期の乳ガンと診断された癌友にこの治療法のことを伝えた。

癌友の旦那様は、さっそくリサーチを開始。日本まで飛ばなくても、カリブ海で、このワクチン療法が受けられることを発見したという次第。

オーダーメイドのワクチン療法

ワクチン療法というのは、患者の体の中からガン細胞を取り出し、私たちの体を感染源や異物進入から守る働きをする白血球細胞の一種、T細胞にこのガン細胞を教える。ガン細胞を見抜くことを学んだT細胞は免疫力を高め、癌細胞をやっつけるという、オーダーメイドの治療法。

樹状細胞は、このT細胞の働きを助ける、やはり白血球細胞の一つだそうで、樹状細胞ワクチンは、樹状細胞にガン細胞を認識させるワクチンだという。

治療は癌細胞を取り出す1回の手術(又は生検)と、4ヶ月間、4回のワクチン注射のみ。第一相の治験で、安全性はすでに実証され、予想される副作用は、免疫組織が働くときの発熱だけだという。

なぜイギリス領のケイマン島なのか?

医療の先進国アメリカで受けられない治療はないと思っていたけれど、どうやらそれは事実ではないらしい。FDA (食品医療品局)の厳しい審査のため、他の国では認可されているのに、アメリカでは認可されていない治療や薬というのは意外とあるらしい。

樹状細胞ワクチンの研究がケイマン島で行われるようになったのも、そんな厳しいFDAの審査の網をくぐるためだったようだ。

皮膚がんを対象とした樹状細胞ワクチン第一相、第ニ相の治験はすでにFDAの認可を受けて終了。これから第三相の治験認可を受ける段階にあるものの、FDAの管轄外であるからだろう。乳ガン、大腸がん、頭頸部がん、肺がん、卵巣がん、神経芽細胞腫、そして、骨肉腫患者の治療も可能だという。

脳はバリアがあるから、首から下とは別物。はたしてワクチンが脳まで効果を現すかどうか、とても気になるところだけれど、癌友が、予定通り9月にケイマン島に向けて飛べることを祈る。

 

ケイマン島での治療詳細はこちら。

http://www.perseuspci.com/

日本での樹状細胞ワクチン情報はこちら。

http://www.midtown-amc.jp/

 

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