イスラエルの旅:6)二つの石

10日間のイスラエル旅行から無事帰宅した。

イスラエルからのおみやげに2つの石が含まれている。

カイザリア(Caesarea)の石

一つはエルサレムに神殿を立て直したヘロデ王が、当時の統治国ローマのために造った港町カイザリアで拾ったもの。

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ヘロデ王はユダヤ人でありながらローマ帝国信奉者で、地中海に面したこのカイザリアに、プール付きの宮殿や、ローマ人が好む、円形劇場や競馬場、競技場等を含む町を造った。

Remain of the palece

大豪邸と競馬場跡 後ろに見えるのはこれもヘロデが造った港跡

Roman Theaterガイドによると、ヘロデ王もローマ人も大変残虐で、演劇のシーンに目をくりぬく場面があると、舞台の上で、奴隷をつかって、本当に目をくりぬいたり、劇場の回りに水をはって、ワニを離し、観劇に退屈すると、奴隷を投げ込んで喜んでいたと言う。

 

聖書には、ローマ帝国の圧政と迫害にあえぐユダヤ人たちが、イエスが生まれる千年ほども前からの予言の成就——救世主の到来を待ち望んでいたと書かれているけれど、遺跡の規模の大きさに、ローマ帝国の威力を感じ、納得と思った。

ここで拾った石は、苦痛と試練のシンボル。

 

ガラリヤ湖( Sea of Galilee) の石 

もう一つの石はガラリヤ湖畔、イエスの弟子ペテロが復活したイエスと出会った場所とされるところのもの。

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イエスがローマ兵に逮捕される前の晩、彼は弟子たちと最後の晩餐をする。

自分はこれから捕まり、虐待を受け、十字架にかけられること、でも弟子たちは皆逃げていくことを告げると、熱血青年だったペテロは「そんなことは絶対にありえません!」「他の皆が裏切ろうと、私はあなたと死の底までも一緒についていきます!」と啖呵を切る。

そんなペテロにイエスは、「貴方は鶏が鳴く前に私のことを知らないと3度否定する。」と予言し、予言通り、ペテロはイエスを裏切ってしまった。

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復活したイエスがペテロを再起させたと伝えられるところに4世紀頃たてられた教会

 

でも、罪悪感、敗退感、喪失感に打ちのめされるペテロの前に復活したイエスが現れて、「貴方は私を愛しているか?」と3度も問う。

「はい。愛しています。」と心苦しく答えるペテロに、イエスは、「それでは私の羊の世話をしなさい。」と、伝道者となる大役を与えた。

その場所とされるガリラヤ湖畔で拾った小石は、裏切りという大きな罪を犯したのにもかかわらず、それを許し、二度目のチャンスをくださったイエスの優しさ、愛、そして、希望のシンボル。

たくさんの史跡を見て、学んだこと、考えさせられたことがたくさんあった旅だった。

でも、一言でこの旅行を締めくくるなら、天地を創造された神は、どこまでも誠実だということ。

イスラエルの歴史は、神を裏切り、忘れて、占領、難民、迫害という辛苦を何度も味わうイスラエル人と、その度救いの手を差し出してきた誠実な神との歴史だと思える。イエスがこのちっぽけな国に生まれたことも、神がアブラハムとかわした約束を忘れなかったからだろう。そして、全人類救済という神の計画はイエスから弟子たちを通し世界に広まった。

私の癌闘病はカイザリヤの石。そしてガラリヤ湖の石は、試練の中に勇気と希望を与え続けてくれる神様を思い出させる。

「私はあなたを決して離れない。」

神の約束を、この目で確認できたと思えるイスラエル旅行だった。

神様はいつだって素晴らしい!

 

 

2 thoughts on “イスラエルの旅:6)二つの石

  1. Kathyさん、こんばんは。

    念願のイスラエルのご旅行を満喫されたご様子、何よりでした。
    旅行記、本当に興味深く拝読いたしました。素晴らしいところですね。
    お体、お疲れではないですか。

    私事ですが、今日が通院日でした。おかげさまでゼローダ休薬、タイケルブ単剤で充分に奏功してくれていることが分かり、ほっとしたところです。

    これからも細く長くしぶとく頑張りすぎずに頑張っていきます。
    末永くよろしくお願い致します。

  2. タイケルブだけで効果が現れたなんてなんとすばらしいことでしょう!とってもうれしいです!イスラエルではロッキングチェアさんのためにもお祈り捧げてきました。このままさらに癌が消えていくこと、副作用に耐えられること、続けてお祈りしてますね。

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