January, 2014

終わりよければ始め良し

気温は20℃。空には雲一つない晴天が広がり、街道の木々は黄色や赤に色を変えた葉を依然つけてキラキラと輝いていた。

2014年の元旦も、その前日の大晦日も、とても美しくて、穏やかな天候だった。

元旦、ジョージとビーチを散歩しながら、つくづくこの気候のよい南カリフォルニアに住めることを感謝したけれど、きっとこれは、素晴らしい大晦日を過ごせ、心も幸せ気分だったからだと思う。

 

大晦日は日中、渡米臓器移植支援を通して出会った、8年前に心臓移植をされ、日本から旅行にいらしたクリスチャンのご夫妻と再会した。夜は友人たちと、以前から約束していた心臓手術の成功、ジョージの声帯治療の成功、そして、私のCT朗報祝いを兼ねた忘年会を過ごした。

楽しくて、友達の信仰に勇気づけられて、2013年を締めくくるのに最高の日だった。

「始めよければ終わり良し」ということわざがあるけれど、私の場合は逆。終わりがよくて、新年に向けて多いに希望が湧いてきた。

Psalm 1

“神の戒律を喜びとし、朝夕にそれを瞑想する人は、流れのそばに植えられた木のようである。季節ごとに実を結び、葉は枯れることがなく、何をしても栄えるだろう。”(箴言1:2−3)

今朝、上記の聖句を読み、私もこんな枯れることなく、豊かに実を結ぶ木のようになりたいと、真に思う。きっと今年もいろいろな試練が待ち受けているだろうけれど、連日続けて、「そばにいるよ」という神様のサインをいただいているようで、心は晴れ晴れ。出だしは快調!

神様はいつだって素晴らしい!

 

小さな奉仕者

今日は4人の小さなピアノの生徒たち(6歳ー11歳)と介護老人ホームに演奏奉仕に出かけた。ほとんどの生徒たちにとって、これは2度目の奉仕。

お年寄りの皆さんに馴染みのある思い出の曲をと、1950年−60年代の古いヒット曲と賛美歌から16曲選んだ。

歌集を用意したのに、集まってくださった皆さんはそれを広げる事もなく、でも、ピアノの演奏とあわせて一緒に唄ってくださった。きっと若い頃に何度も聞いたり、唄ったりして、頭に歌詞が刻み込まれていたんだろう。それが狙いで選んだ曲だったから、目標達成と満足。

演奏が終わって退場しようとすると、何人ものお年寄りが、「ありがとうね」と笑顔をつくって子供たちに声をかけてくださった。

大きなステージに立って、スポットライトを当てられるわけでもなく、花束を受けとることもない奉仕演奏だけれど、子供たちは彼らの感謝の気持ちが感じられただろうか?

練習の甲斐があったと思ってくれただろうか?

演奏会の後は各部屋を回って生徒お手製の年賀カードを配った。ほとんんどの方はベットに横になっておられたけれど、一人、椅子に座って、トランプで遊んでいる男性がおられた。

生徒の一人がカードを渡すと、「お嬢ちゃん、きれいだね!ありがとう!」と、バレリーナのような裾の広がるドレスをきていた彼女に、元気な声でお礼を言って下さった。

そばで見ていた私は微笑まずにいられなかったけれど、これも子供たちの心を暖かくしてくれたら感謝。

ここにいるお年寄りの何人の方が外出したり、訪問者を迎えたりしているんだろう?と考えさせられるけれど、だからこそ、可愛い子供たちのピアノ演奏訪問は意味があったと思いたい。

そして、小さな子供たちの胸に、そんな寂しいお年寄りを喜ばすことができたという喜びが残ったら、与えられたギフトを他者のために使うという神様の教えを伝えることができたなら、今日の演奏奉仕は大成功。

クリスマスと今日の奉仕のために、私も数ヶ月間プレッシャーの下にあったけれど、これで解放された。拙い私のピアノを用いてくださった神様に感謝!

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”あなたも離れていくのですか?”

聖書の中の、イエスの言葉(ヨハネ6:67)が胸に突き刺さった。

イエスは病気や障害のある人たちを癒し、悪霊を追い出し、死人を生き返らせ、飢えた人たちに食を施し、人気を集めた。イエスの行くところにはいつも大勢の群衆が集まって、奇跡を求めた。

でも、イエスが、「地上での奇跡は一時のこと、いずれは皆死んで行く。天の父の意志により地上にやってきた私を信じ、永遠の命を受けとりなさい。私は命のパンです。」と、説き始めると、「神の子だなどと、なんと大それたことを言うのだ!」「命のパン???欲しいのは本物のパン、奇跡!」と、群衆の熱はたちまち冷めていく。そして、興味を失いイエスから離れていった。

「あなたたちも離れていくのですか?」とは、残った12人の弟子にイエスが言った言葉だった。

 

人にはいつも願望がある。

癌が完治しますように。

傷害や病が治りますよう。

愛する人が死にませんように。

いつまでも健康で、事業が成功し、家族が幸せに過ごせますように。。。

 

奇跡を追い求め、願を掛けるのは人の性なのだろう。でも、一つ願いが叶っても、心配や不安は後を絶たず、死は必ずやってくる。

 

聖書は、死は人が神から離れ、自分勝手に生きることを選んだ罪の代価だと教える。その代価は、人が善行をどれほどおこなっても償いきれない。天地を創造された神が、その一人子イエスを犠牲にして、はじめて償われた莫大な代価だったと。

泡のように時とともに消え去る奇跡だけを求めるのか?それとも、命をくださった天の父との関係を修復し、永遠に生きられるよう、身も心もえぐられるような犠牲を払ってくださったイエスを信じることを選ぶのか?

イエスにのところに昼夜を問わず集まって、歓声をあげ、イエスを褒めたたえた何千という群衆が、波がひくように去って、わずか12人の弟子だけと取残されたイエスを想像する。その12人の弟子たちも、イエスがローマ軍に捕らえられる時には、いずれ裏切って誰一人、彼のそばに残ることがないことを知っていたイエスの心の内を想像する。

命の恩人の言葉、

「あなたも離れていくのですか?」は、死に衰えていったペパーが、私を見つめた大きな瞳と重なって、胸を締め付けた。

「いいえ、何ごとがあっても、たとえ癌が戻ってきても、災いが後をたたなくても、貴方にどこまでもついていきます!」イエスにそう答えずにいられなかった。

それから、末期を迎えている癌闘病家族のことが頭に浮かんだ。

祈ること以外、何ができるのかわからない。でも、それだけでも伝えよう。彼らから遠ざかることなく、涙を流している家族と共に時間を過ごそう。

私の答えを聞いたイエス様が、それなら。。と、私に仕事をお与えになったような気がした。

 

 

 

出てきた治療終了の可能性

先生が手術されたことでのびのびになっていたドクタースレイマンとの予約がやっと本日実現した。

サンタモニカにあるドクタースレイマンのオフィス。ドクタースレイマンは昨年、乳ガン幹細胞をやっつける研究でノーベル章医療部門で候補の一人となったと、ニュースで読んだ。

サンタモニカにあるドクタースレイマンのオフィス。   昨年のニュースによると、ドクタースレイマンは乳ガン幹細胞をやっつける研究でノーベル賞医療部門候補の一人となった。

11月の予約が2度キャンセルされてから、病院からなかなか連絡がなかったので、ずっと先生の体調を心配していた。けれど、手術の理由はアキレス腱を切ったからだったとか。たいしたことなくてよかった!

 

今日の面談の焦点はいろいろでてきた副作用対策としてのキモホリデーについて。

「どんな副作用があるんですか?」と聞かれ、

「血小板減少と、AST(肝臓、心臓機能等の目安となる酵素)の値の上昇。体の硬直感や手足のしびれ、それから最近になって出て来た乾燥肌とかゆみ等です。」

と答えながら、血小板とASTの数値を現す表を見せた。

「血小板はまだ心配いらない。でも、ASTの値は増え方が加速しているから、このままT−DM1を続けると、さらに増えて問題になるだろう。T−DM1は中止して、ハーセプチンとパージェタに切り替えることを勧めます。」

カイザーの主治医は1−2ヶ月T−DM1を中止して、体を休め、それからまたT−DM1を始めては、と言い、私もそれに気持ちが傾いていた。

でも、ドクタースレイマンは、治療は継続するべきという考え方。ハーセプチンとパージェタなら、血小板や肝臓への副作用はないという。

影響がでているこの2種の数値が少なくとも正常になるまでハーセプチン+パージェタを続け、癌が活性化するようであれば、またT−DM1にもどす。或は、パクリを加える。そのまま調子がよければずっとハーセプチン+パージェタを継続する。

「ずっと」とはどれくらいのことか?という質問には、

5年寛解が継続したら終了という医師もいるけれど、自分は3年と思っている、とおっしゃる。ということは後1年半ということ!

話題のワクチンについても質問してみた。現在ワシントン州のシアトルで、治験がおこなわれているらしい。測定可能な癌がなくても、私が希望するなら、恐らく治験に参加できるだろうから連絡してみたらよい、とおっしゃった。でも、ワクチンが効果あるかどうかはわからないので、ワクチンを受けたとしても、ハーセプチンとパージェターは続けるべきとのこと。

「正しいことをされてきたと思います。このままの調子でいけたらきっと大丈夫でしょう。」と、最後はうれしい言葉をくださった。

次は、17日の金曜日に主治医と面談があるので、今日のアドバイスをもとに今後の方針について話し合う。

まだまだ油断はできないけど、なんだか治療終了も夢でないような気がしてきた。

信じられないけど、夢が夢で終わらないといいな!

 

 

T-DM1打ち切り

ドクタースレイマンからのアドバイスをもとに、主治医のところに行って、今後の方針について話し合てきた。

「ハーセプチンとタイケルブ(どちらも抗体薬)を使用中に転移したから、ハーセプチンとパージェタも抗体薬だし、ちょっと不安なんですけど。」と問うと、

「でも、タイケルブとパージェタとでは効果の具合が違うと思うわよ。癌があるなら手を抜かず抗がん剤を加えるべきでしょうけれど、今はメインテナンスが目的だし、体を休めるために薬を変えるのだから、2剤だけでも大丈夫だと思いますよ。」と、主治医もドクタースレイマンの案に賛成。

すんなりと、9ヶ月続けたT−DM1を打ち切り、ハーセプチン+パージェタに切り替えることが決まった。

後からの電話で、点滴前の血液検査はいらないと言われた。自己検索では、このコンボでは、赤血球や白血球の数に影響がでる場合があるとあったけど、心配ないってことだろうか?

脱毛は含まれていなかったけれど、疲労倦怠感、下痢、皮膚疾患、末梢神経傷害、筋肉痛等は可能な副作用として含まれていた。

体を休めることが本当にできるのかなあ?しびれや体の硬直感が悪化したら嫌だなあ。。。

副作用が気になるけど、癌を抑え続けることができるかどうかも含めて、やっぱり試してみないことにはわからない。医師たちを信頼して、ここまで私を導いて来て下さった神様を信じて、やるしかない。

 

漢方薬の副作用

ここ最近になって出て来た乾燥肌とかゆみは、T−DM1のせいと疑っていたけれど、夜に胃痛や吐き気も感じ始めて、ふと今朝、これは、しびれや筋肉痛対策で取り続けている漢方薬、牛車腎気丸のせいかもしれないと思った。

腫瘍科との予約は朝8時半だったので、その前にと、急いで漢方薬の副作用を調べてみた。すると。。やっぱり!可能な副作用の中に、皮膚の赤身、湿疹、吐き気、胃の不快感等と書かれていた。

この漢方薬、袋のサイズによって服用すべき錠数が違うのだけど、最近新しい袋を開けた時、1日2回と書いてあるのを見て、「あら、私1日1回しか取ってなかった。だから効き目が弱いんだ。」と思って、服用量を増やしていた。

こちらの先生たちは漢方薬のことなんか何もご存知ないのだから、自分で気がついてよかった。

今朝から漢方薬も中止。これでかゆみが収まってくれることを期待する。

突然にイスラエル旅行

いつか行きたいと夢にみていた聖地イスラエルに、2月18日から10日間行くことになった。

イスラエルは、聖書によれば、「乳と蜜の流れる土地」として、紀元前約2000年、神がアブラハムに与えた地。この土地から、アブラハムの子孫が夜空の星のように増えていくことを、神は約束し、それから2000年後、救世主イエスが生まれた。

なのに、この国は建国から今にいたるまで戦火が絶えない。おまけに私は抗がん剤続行中だし、夢の旅行話が具体化することはなかった。

それが、先週、ジョージと同じように牧師をしている義理の弟夫婦から、彼の教会でイスラエルツアーを計画しているけれど、空席があるから一緒にいかないかい?と誘われた。

今年の3月で結婚20年の節目を迎える記念にイスラエルへ行けたらいいね、と、幾度となく話してきたジョージと私は、予期せぬ誘いにびっくり!

このツアーを毎年恒例行事として続けていると言う義弟によれば、緊張している危険な場所はごく一部に限られているから、そこさえ避けたら、あとは、何も問題がないと言う。

「何度行っても、感激して、心が洗われるよ。」

「イエスの最初の奇跡、結婚式場で水をワインに変えた場所、カナでは希望者に結婚の誓いを立て直す式を施すんだ。20周年記念を迎えるなら、二人も誓いを立て直したら良いよ。」とまで言われ、ジョージと顔を見合わせる。

「これホント?夢じゃない?信じていいの?」

「棚からぼたもち」「渡りに船」とは、このこと。旅行費用はコツコツと貯めてきたし、ジョージも休みが取れると言う。問題は、抗がん剤を受けてる私の体。

さっそく主治医にメールで相談してみた。

「すばらしいじゃない!二回目の点滴が旅程と重なるけど、帰国してからにずらせば良いから、行ってらっしゃい。」と、うれしい返事がもどってきた。

それでも、29日から始めるパージェタの副作用が気になってなかなか決断がつかない。向こうで体調崩したら嫌だし、と思いつつ人とこのイスラエル行きの話をしていると、気持ちがどんどん「行く」という方向に傾いて、こんなチャンスは2度とないと、ついに行くことを決定!

そう決めたら、うれしくて、副作用の心配もどこかへ飛んでいってしまった。

聖地を訪れたら、癌完治の奇跡も起きるかもしれないーーそんな希望さえも湧いてきた。

こんなに突然、簡単にイスラエル旅行が実現するなんて、これも神様からのギフトとしか思えない。

神様はいつだって素晴らしい!

パージェタ開始

9ヶ月続けたT−DM1に別れをつげていよいよ今日からパージェタ+ハーセプチンの新しい薬物療法開始。

点滴前にアレルギーショック反応防止のため、発熱鎮痛剤と抗アレルギー剤を取り、初日の今日は用心してゆっくりと点滴に3時間半をかけた。

ありがたいことに、今のところ異常なし。

このコンボの点滴には事前の血液検査は必要ないと言われたけれど、気になる血小板値と臓器障害の目安となる酵素ASTの値を先週調べてもらった。

結果、ずっと水準値を越えて上昇しつづけていたASTは61から50へと改善されていたものの、血小板の値はまた下がって75だった。(前回は99)

パージェタへの変更がなければ、またT−DM1はお休みということになっていたかもしれない。

本来ならもっと続けたいT−DM1だけど、半年過ぎたころから副作用がいろいろ気になり出し、打ち切らなければならなかったのは残念。

医師たちは、AST値の上昇や血小板減少を重視したけれど、自覚症状があったのはむしろ、筋肉、関節痛、こむら返り、体の硬直感、痺れ等だった。パクリを使用していた2年前から始まった副作用だけれど、T−DM1を使用中、徐々に悪化した。

先週などは、ショッピングモールにでかけて、3−4時間ほど歩いたら、家にもどったころには足がすっかり重くなって、横になったら両足ともこむら返りが起き、「痛い!痛い!」の大騒ぎ。これで、イスラエル旅行楽しめるか?と心配になった。

T−DM1は中止したし、イスラエル旅行出発日に予定されていた次回点滴も帰国後に延期してもらったから、これから旅行までの間に少しでも症状が軽減して、旅行中は、皆と一緒に旅程をこなしたい。

癌再発を抑え続け、このまま副作用も出てきませんように!

発熱と下痢

昨日ブログを更新したときはよかった。

でも、あれから悪寒が始まって、夜の聖書クラスではコートを着ていてもブルブル。家に戻って熱を計ってみたら、案の定38度あった。きっとパージェタの副作用だろうなと思いつつ、すぐに解熱剤を飲んで就寝。12時間たっぷり寝て熱はおさまった。

すると今日は、お昼にお寿司を食べたら、下痢が始まった。パージェタの副作用に下痢とあったのを知っていながらお寿司を食べたのはまずかったかもしれない。タイケルブの下痢を薬で抑えることができたのだから、パージェタの下痢はタイケルブの時に比べたら楽だろうと思っているけれど、やっぱり生ものは避けなさいというレッスンなのだろう。旅行には下痢止めは必須。

出発まで後20日。体調整備に全力を尽くさなければ!