パージェタの威力

HER2陽性癌で、4期、転移のある女性のための薬として、アメリカでは昨年の夏、日本でも最近認可されたパージェタが、今度は、術前抗がん剤としてFDAにより始めて認可される可能性が出て来た。

アメリカではまず手術で癌腫を取り除き、それから抗がん剤というのが一般的でありながら、術前に抗がん剤を使って癌を縮小するという治療も珍しいことじゃないと思っていた。けれど、どうやら公式に認められている術前抗がん剤というのは、アメリカにはまだ一つもなく、パージェタが初登場ということになるらしい。

先週入ってきたニュースによると、417人の初発HER2陽性転移前の女性が、術前にパージェタとハーセプチン組、パージェタ+ハーセプチン+ドセ組、ハーセプチンとドセ組、それからパージェタとドセ組の4組に分かれて12週間治療、その後、全員が手術を受け、効果の違いを比較した。

結果、パージェタ+ハーセプチン+ドセ組の45.8%の女性の摘出した乳房から、癌は完全に消えていたと言う。従来のコンボ、ハーセプチンとドセでの癌完全抹消の確率は29%だというから、45.8%とはすごい数字。パージェタ+ドセでは24%、パージェタ+ハーセプチンのみでは16.8%だったそうだ。

術前抗がん剤治療で癌を完全に消し去ることができたら、摘出手術も放射線療法も必要なくなる。そんな時代がまもなくやってくるのかもしれない。

パージェタが、そんなに威力があるのなら、私のような4期、転移した癌にも多いに期待して良いのだとも思う。

今はまだT−DM1の御利益を期待している段階だけど、将来万が一再発した場合でも、パージェタという手がまだあると思うとうれしい。

研究者たちは、これからさらに、誰がこの恩恵に預かれるのか、抗がん剤との相性を調べる研究を続けていくという。

あとは、こんな威力的な薬たちが、脳のバリアを通り抜けて、脳に転移した癌にも効果を発揮するようになってくれたらもっとありがたい。でも、きっとこれも間違いなく研究が進んでいるに違いない。

癌撲滅を目指して、がんばれー!

One thought on “パージェタの威力

  1. 和世さん、初めまして。私も南カリフォルニア在住で、最近乳がんと診断されました。アメリカで同じ状況の方を探してここにたどり着きました。早くこのパージェタが認可されて恩恵を受けられと良いですよね。これから、時々お邪魔します。宜しくお願いします。

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