日本旅行記その2:癌患者の路線

「癌になってからなんとなく一人ぼっちになってしまったみたいな気がして。。。」

「周りで気になっていた競争は癌になったとき吹っ切れて、もう私には関係ないと思ったら気持ちが楽になった。」

浜松で出会った癌友の方々がそうおっしゃったとき、今一つどういうことなのか、ピンとこなかった。でも、1週間ここに滞在して、彼女たちがおっしゃっていたことがわかってきた。

アメリカと比べて日本の道路は車線が少ないのと同じように、人生という名の道も日本は路線が少なく、メイン路線から外れると仲間を見つけるのが難しい。

どこへ行っても話題がメイン路線内のことばかりだとすると、明日のことは分からない癌患者は、メイン路線から外れたことになり、脱落者のような気がしてきてもしかたがない。

砦を築くメイン路線vs愛に投資する路線

夜9時過ぎの電車に乗ったら、私のあとから、塾帰りと思われる子供たちが英語の本を片手にドッと乗ってきた。日本の子供たちは大学受験を目指して朝から晩まで勉強に励んでいる。こんなに勉強で忙しければ家のお手伝いやアルバイト、ボランティアなどする余裕はないだろう。

日本人の平均貯蓄高は世界一だそうだが、大人たちは、老後を心配して休みを惜しんで働き、貯蓄に専念する。

「金持ちの財産は彼の砦、弱い人の貧乏は破滅」という言葉が聖書の中(箴言10:15)にあるけれど、砦を築くことを何よりも優先するメイン路線から外れても、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」(マタイ22:37)、「隣人を自分のように愛しなさい。」(マタイ22:39)という聖書の言葉が生活の中心となる家庭や教会や、クリスチャンの友があったら、困らない。

この、聖書の言葉を何よりも優先する路線は人気路線ではないけれど、たとえ癌になっても、死が近づいてきても脱落を心配する必要がない。心は感謝に溢れ、希望は途絶えることがなく、いつも愛されていると感じ、心の不安や重荷は下ろすところがある。

私のために祈り、応援してくださっている人が大勢いるから、ピンクリボンのネックレスをつけて、「私はがん闘病者」と、胸をはって歩くことができる。

浜松で出会った癌友と、癌になったことで、私たちは何が人生で本当に大切なのかその優先順位がはっきり見えてきた、と確信しあった。

富よりも大切なもの。それは夫婦の絆、家族の絆、人との絆、そして神との絆であり、「あなたを消して一人にしない」と約束してくださった神様は、手を差し出して私たちがその手をとるのを待っていてくださっている。

「落ちこぼれた」「希望を失った」と思っている人がいたらぜひ知ってほしい。神様と一緒に歩んだら、何も恐れるものはないよ。体が朽ちても心は負けないよ!一人で頑張らなきゃと思わなくてもいいんだよ。
愛である神様と一緒に、愛に投資するこの道をどこまでもずっと歩いていけたら、きっと人生の終わりで、「幸せだった」と自分の人生に満足できるだろう。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *