奉仕ができた喜び

「退役軍人さんが結婚の誓いを新たにする式をあげることになったんだけど、ピアノを弾いてくれないかい?」とジョージから頼まれた。

うちの教会には一流のオルガン奏者がいる。でも、今回の式は、平和の為に働いてくれた軍人さんだから、無料でプレゼントしたいという夫の考えから、経費節約のため、プロではない私にこの奉仕の矛先が向けられた。

私のような腕でもお役にたてるのならと、引き受けたものの、抗がん剤の副作用で、私の指はかなり鈍くなっている。その上、ここのところの手足症候群で、指先があちこち切れている。お箸を握るのもやっとなのだから、ピアノを弾くのはもっと痛い。

それでもなんとかがんばりたいと、土曜日のお式に、テープを指先に二重三重と巻き付けてでかけた。

11年前のこの日、この同じ教会で式を挙げたお二人には今は8歳になる女の子がいる。お母さんの、裾が長く尾をひく純白のウエディングドレスは、11年前の結婚式のときと同じドレスだとおっしゃったけれど、まるで結婚雑誌にでてくるモデルさんでも見ているようだった。

親族が一人、お友達が一人、あとはカメラマンと、教会の秘書と、夫と私だけの小さなお式。だからこそ、少しでも上手にピアノのお手伝いをしたいと思っているのに、「あと3分で演奏開始ね。」と夫に言われたとたん、お腹が痛くなった。指の動きももどかしいのに、下痢まで始まったら大変と、急いでトイレに。

その間、絶え間なく、「神様、私を用いてくださってありがとうございます。お二人のために、最後までピアノ演奏しくじりませんように。指の痛みが消えますように。下痢が起こりませんように。」と祈った。

そして、いよいよお式が開始。

ブライドの手をひくのは父親ではなくて、8歳の少女。

「病む時も、健康なときも、貧しい時も、富める時も、幸せなときも、辛いときも、良い時も、悪い時も、死が二人を分つまで、互いに愛し合うことを誓いますか?」

11年前と同じ誓いを涙を潤わせて再確認した2人。年を重ねても、新婚時代を思い出して、誓いを結び直す二人は私の目にとても美しく、少女も含めたこの家族の上にさらに多くの祝福が与えられるようにと祈らずにいられなかった。

二人が礼拝堂から退出し、なんとか無事演奏を終了。ほっと胸をなでおろして、お二人のこの記念すべき日に私も参加できたことを心から光栄に思った。

wedding

 

来年は私とジョージも結婚20年目の節目を迎える。二人揃って元気でいれたら、イエス生誕の地、イスラエルに行きたいと以前から話あってきたけれど、今日の幸せそうな二人を見て、そんな願いがさらに強まった。

来年の事を言うと、鬼が笑うというけれど、願いが叶うといいな!

 

 

 

 

One thought on “奉仕ができた喜び

  1. また一つ、素敵な行いをなさったんですね。お疲れ様です。
    結婚の誓いは、実際に自分が結婚した時にはあまりピンときませんでしたが、夫婦二人三脚でいろいろ支えあって暮らしてきた今、新婚当時よりもずっと心に響く言葉になったような気がします。これからまた時を経て、もっと重みのある言葉になっていくのだろうな・・・と思うと、Bible Studyで教えていただいて本当によかったと感謝しています。ありがとうございます。

    来年のイスラエルの巡礼旅行、きっと行けますよ!
    そしてできたら日本にも寄ってくださいね。

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