February, 2013

T-DM1 まで後20日

昨年4月、縦隔リンパ転移が発覚したとき、相談した全ての医師たちが、私に必要なのはTDM−1だと言った。

スーパーハーセプチンと呼ばれるその新薬がいよいよ2月28日に認可されるかどうかFDAから発表される。

T−DM1は過去に一度申請されながら、2010年の審査で治験結果が十分ではないと却下されている。

今度も却下される可能性はあるけれど、2度目だし、もう2年以上も大勢の患者や医療関係者たちが待ちこがれているのだから、認可される可能性の方が高いと勝手に思っている。

どの医師からもT−DM1と言われながらまだ手が届かなかった昨年の4月は、T−DM1なしでは、私の運命はどうなるのかわからないというような切迫感があった。それがパクリのおかげで、癌を少なくとも画像から消し去ることができ、T−DM1に手が届くあとわずかのところまでこぎ着けることができたのだから、本当にうれしい!

パクリを勧めてくれたのは、診察を受けた医師たちではなく、このブログを通して出会った、日本のドクターMさんだったけれど、Mさんと私を守り続けてくださっている神様に感謝!

噂によれば、たとえ再びT−DM1が却下されても、治療に失敗してこの薬がなんとしても必要な人たちには特別に許可される可能性もあるらしい。

癌を抑えることができた私は、T−DM1にとびつかず、今の3剤が効果を表し続けるなら、そして、副作用がひどくならなければ、今しばらく今の薬を継続する予定。

ゼローダ+タイケルブ+ハーセプチンはT−DM1より効果あり?

T−DM1への期待は大きいものの、その一方で、期待し過ぎに警告を発する医師たちもいる。

昨日読んだ記事がその一つだった。

T−DM1対ゼローダ+タイケルブ2剤との比較治験では、ゼローダ+タイケルブに癌が反応した人たちが31%だったのに対し、T−DM1は44%と良い結果を示したものの、この記事を書いた医師は、もしゼローダをハーセプチンと一緒に使ったら、はたしてT−DM1はこれより優れた結果をもたらすだろうか?と疑問を投げかけていた。

ゼローダはハーセプチンと使った方が効果が期待できるというデーターがある。

彼によれば、タイケルブ+ハーセプチンはタイケルブ1剤よりも効果が期待でき、さらにハーセプチンは、効果を失っても、組み合わせを変えて使い続けると、全く止めてしまうより良い結果がでているという。

現在タイケルブは効果を失ったハーセプチンに代わって使わる薬となっているけれど、ハーセプチンは、どんなときも切り捨ててはならなず、仮にタイケルブを使うようになったとしても、ハーセプチンも一緒に加えろと言っているのである。

今の私はその例で、タイケルブ+ハーセプチンをゼローダと一緒に使っているのだけれど、この医師は、もしかしたらこの3剤のコンボは、T−DM1と同じほど、或はそれ以上に効果があるかもしれないとさえ言っている。

ホント?!だったらうれしい!

というか、彼は、T−DM1の副作用が少ない利点は認めながらも、効果については、現在の抗がん剤を本当に上回るのだろうかと疑問を投げかけているのだった。薬会社はFDAからの認可をなんとしても取りたいと思うがため、わざと良い結果がでるように治験を組み立てるから本当のところは分からないのだと言っているのだった。

この記事は2012年の9月にClinical Oncology(臨床腫瘍学)に発表されたもの。

一方、ハーセプチンの生みの親、ドクタースレイマンは、あくまでもT−DM1がベストとおっしゃった。

私はドクタースレイマンの意見を信じたいけれど、結局はやっぱり使ってみなければわからない。

次のCTスキャンは今月末の予定。上の記事の医師の予測が正しければ、良い結果が期待できる。そして、結果が悪かったら。。その頃にはT−DM1が待っているはず。

T−DM1の認可がやはり待ち遠しい。

 

 

 

私のバレンタイン

今年のバレンタインデーは木曜日、ESL (英語を第二外国語とする人たちのための)聖書クラスのある日だった。

クラスに集まって来た皆に、今日は何か特別な予定がある?と聞いたところ、こちらで医師になることをめざしている若い韓国出身のヘイユンが視線を机に落としながら言った。

「ワイフと今夜はどこか素敵な所へ食事に行きたいと思ったんだけど、彼女、今博士課程の論文製作中で忙しいから、代わりに僕に何か作って欲しいって言うんだ。でも、ぼくの国では、バレンタインデーは男性が女性からプレゼントを受けとる日なんで、ちょっととまどっている。」

韓国でも日本と同じ習慣があるらしい。

アメリカでは、バレンタインデーは、男女、既婚独身、年齢を問わず、「あなたのことが好きです。」と、愛を伝える日で、どこのお店もチョコレートや花、カードの特別コーナーがもうけられ、レストランは超満員、長蛇の列が出来る日となっている。

バレンタインデー名前の由来

ロマンチックな気分を味わうバレンタインデーだけれど、バレンタインの名前は、西暦270年頃、ローマに実在したValentine という牧師からきているのだそうだ。

当時、ローマではローマ皇帝をも含む複数の神を崇拝しており、これらの神を拒むキリスト教者は迫害の対象だった。バレンタイン牧師も例外ではなく、彼も投獄された。

バレンタイン牧師を慕う近所の子供達は、投獄された牧師を慰めようと、牧師の庭にある美しい花を牢屋に届けたが、その受け渡しを引き受けたのは、看守の盲目の娘だった。

盲目の娘と友情を深めていったバレンタイン牧師は彼女の目が開くようにと祈りを捧げ続け、そして奇跡が起きた。

彼女の目が見えるようになったことで、彼女の家族、親戚44人がキリストを信じるに至った。しかし、バレンタイン牧師は、このことを知った皇帝の怒りをかい、死刑を宣告された。

断首される前、盲目だった娘に宛てた最後の手紙の終わりの言葉は、

“From your Valentine (あなたのバレンタインより)”というものだった。

最後までイエスを第一とし、死を覚悟で他者に示した愛は、

「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。」(ヨハネ15:13)と教えて、十字架の上でわたしたちの罪の償いをしてくれたイエスに倣ったものと、彼の生と死を尊び、以来クリスチャンたちは純粋な愛や友情を示す言葉として、手紙の最後に “From your Valentine”とサインするようになったのだと言う。

愛は癌に負けない

イエスが示した愛のモデルを学んだクラスの後、ヘイユンが顔を輝かせて言った。

「よし!今夜は彼女に僕の愛を伝えるため、がんばって素敵な夕食を作ってやる!」

そして、私も、赤いテーブルクロスをかけたテーブルに特別な食器を用意し、ジョージの好物のラビオリをのせて、内緒で焼いたハート型のクッキーを添えた。

Valentine's Day 2013

お花はジョージから私へのプレゼント

valentine's day cookies

始めて焼いたハート型のクランベリークッキと、右はジョージから私に、左は私からジョージにあてたカード

キャンドルライトと音楽と、ワインも一緒に、二人で特別な夜をつくった。

癌の嵐の中にありながらも、共に歩んでくれる人、支えてくれる人、私にも「私のバレンタイン」が与えられてる。

愛は癌に負けない!そう幸せを感じた一夜だった。

 

やった!T-DM1がついに認可!

日本の癌友、ドクターMさんからメールでT−DM1が認可されたと知らせが入った。

さっそくGoogleニュースを開いてみたら、ある、ある!FDAがついに待望のT−DM1を予想より1週間早く2/22付けで認可したというニュースが確かにあった。

T−DM1につけられた名前はKadcyla。(日本語名は日本で認可されるときに決まるのだろう。ドクターMさんによれば、日本での認可はこの秋頃では?との予想)

お値段の方はなんと1月で約$9,800 (2013年2月現在 $1=93.4円)。ハーセプチンの2倍もする。

カイザー保険のおかげで、ハーセプチンは現在自己負担ゼロ。Kadcyla(T-DM1)も点滴薬だから、これも自己負担はゼロと期待しているけれど、はたしてどうなるだろう?

私の次のCT検査は2月27日と決まった。良い結果をもちろん期待するけれど、悪くても、これでいよいよKadcylaが使えるから安心。

著名運動に協力してくださった大勢の皆様。

願いが叶いました。本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

口内炎にビタミンB

しばらく熱いものやみかん等を食べると、口の中がしみていたが、案の定、口内炎ができてきた。これも抗がん剤の副作用の一つ。さあ、どうしたら治せるだろうかと、ネットで検索中、ドクターMさんにもそのことを伝えたら、「ビタミンBが効く。」と教えてくれた。

パクリを始めて手足のしびれを経験しだした時も、ビタミンB6とB12が良いと言われ、すでに私の薬箱にはこの2剤が収まっているので、さっそく飲みはじめたところ、翌日には早くも口内炎が小さくなりだした。そして、1週間ほどで、ほぼ完治。また大好きなみかんが食べれるようになったから驚き!Mさんからはいつも役立つアドバイスをもらえて、本当に心強い。

肉芽腫予防にはアロエ

ゼローダには手足症候群という副作用もあると聞いたけれど、私の場合も、手足の皮膚に弾力がなくなり、つっぱって、まるで小さなビニール袋が手にあわなくて切れるように、皮膚が切れる。水仕事をするときは、できるだけ手袋をはめ、クリームも日に何度も塗っているのに、爪の回りがささいな力が加わるだけで痛み、くだものや野菜の汁がしみてくるようにもなった。また肉芽腫ができたら大変と、こちらはアロエをすり込んで予防に励んでいる。

ゼローダとタイケルブを減量

主治医にこれらの話をしたら、副作用がひどくなるようだったらゼローダの量を減らしてもよいとおっしゃった。

ホント?と喜んだ私。さっそく翌日から6錠を5錠に変更。タイケルブも食事の前後でとったら、効果が倍増するという記事をみつけてから、5錠を4錠にという許可も得たので、これもすでに4錠に減量。

このまま副作用を抑えて、そして癌の活動も抑えられたら、今しばらく新薬T−DM1はいざというときに備えて、現在の薬を持続できるのだけど、と期待している。

T−DM1認可の喜びが倍増

日曜日教会に行ったら、T−DM1が認可されたニュースを知った人達が、私にかけより、まるで自分のことのように、「よかったね!」を連発してくれた。

こうして私のことを心配してくれる人たちの協力と、祈りもあったからこそT−DM1が手に入るようになったと、感謝を新たにしたら、まるで癌が治ったかのように、喜びも心いっぱい膨れ上がった。

良いことは皆神様から来ていると信じる私はやっぱり書いてしまう。

GOD IS GOOD ALL THE TIME!!

神様はいつだって素晴らしい!!