乳ガンで愛妻を亡くされた方からの手紙

40年前に、乳ガンで愛妻を亡くされた方から手紙をいただいた。

奥様は1957年、乳ガンと診断された。長女が生まれて5ヶ月、27歳だったそうだ。

まだ抗がん剤などない時代で、手術と放射線療法だけを受けた。そして5年後、癌寛解を祝った。

でも、それからさらに10年後、癌が再発。1年の闘病後、42歳でこの世を去られたそうだ。

彼女の名前は、教会の海に面した外壁の記念碑に他の死者の名前と共に刻まれ、彼は日曜日の礼拝の度、ここを訪れているとあった。

27歳とは、結婚生活を始めて間もないときだったのだろうと推測する。子供も生まれて、これから巣作りが始まるという矢先。どんなにショックだったことだろう。

でも、それから抗がん剤もなしで15年も生きられたことは、奇跡としか思えない。二人の、そして、二人を取り巻く大勢の人たちの祈りが天に届いたのだろう。

手紙をくださった彼は、今は白髪の、皺を刻む80代になられた。

絶える事のない奥様への愛と、苦労と、悲しみの過去を打ちあけてくださった彼のこと、何も知らなかったけれど、とても親近感を覚えた。

ある人の試練は、他の人の試練より辛く、人生は不平等なことばかりと思う。でも、神を信じる者が一人も滅びないようにと、天の父は一人子イエスを犠牲にして、私たちに平等に永遠の命をくださった。

いつか、全てが終わり、天の国に入ったら、私たちの愛する人達が、全ての涙や苦しみから解放されて、嬉々として天の父と一緒にいる姿をみるだろうと想像する。

「ですから私たちは、いま見えるもの、すなわち、身の回りの苦しみには目をとめません。むしろ、今は見えない天にある喜びを望みみているのです。苦しみは、やがて消え去ります。しかし、その喜びは永遠に続くのです。」(2コリント人への手紙4:18)

パウロはそう語っている。

死の呪文を破るために、神の子でありながら、人の子として生まれてきたイエスの生誕を祝う日、クリスマスがまもなくやってくる。

自らの命と引き換えに、私たちにとてつもなく尊い永遠の命をくださったイエス様がおられるから、冷酷な癌とも対抗できる。死にも耐えられる。

神様の祝福が美しく輝くツリーのように、手紙をくださった年老いた彼の上に、たくさん注がれますように、と祈った。

 

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