マザーテレサの闘病

「マザーテレサの話が聞きたい?じゃあ、うちにこない?」

かつて看護婦をしていたとき、メキシコのティファナからアメリカ領土に治療のために運ばれて来たマザーテレサのお世話をしたと言うジャンに誘われた。

マザーテレサは、インド、カルカッタでの貧民の中の貧民のための働きで1997年にノーベル平和賞を受賞した、私が最も尊敬する人物。

1992年、81歳でメキシコのティファナで同じように貧民への援助活動をしている最中、心不全をおこしてサンディエゴのジャンが働いていた病院に国境を越え緊急入院した。

以下、ジャンから聞いた当時の話。

マザーは死の寸前まで近づいた1週間ほどの入院中、自分の苦痛を訴えることは一度もなく、ただ、「貴方がしなければならないことをしてください。」とのみ言い、お世話をする看護婦さんや医師たちの手に小さな皺だらけの手を重ねて何度も彼らに祝福の祈りを捧げたという。

マザーが入院していると知って病院の外には、子供への祝福の祈りを求める人が群れをなしはじめたが、それを知らされると、ベットにありながら「子供たちを連れて来て下さい。」と言って、一人一人の子供たちにも祝福を与えたそうだ。

そんなやさしいマザーも、彼女の健康を心配するローマ法王からローマに帰ってくるようにという伝言が届いたときは、それを頑として拒み、あくまでもティファナに帰るのだと驚くほど堅い意思を示したという。

自分のことはそっちのけで、ティファナの貧民のことに絶えず心を配り、「近くにはこんなにも豊かな病院があるのに、ティファナの貧困状態は目を覆うものがある。」と、マザーが援助を訴えると、病室の前に置かれた移動医療ボランティアの登録書はたちまち医師や看護婦の名前でいっぱいになり、車椅子や薬、多額の寄付金までもが集まったそうだ。

ジャンの話を聞いた後、ネットで見つけた当時の記事の中にあったマザーの言葉。

「神様が与えてくださるもの全てを感謝していただきます。そして、神様が私から取られるものも、全て喜んで捧げます。」

生と死の瀬戸際にあるときでさえ私欲を持たず他を思いやり続けたマザーにひどく感激した。

神様に最後まで絶対の信頼と服従を誓った姿に強く胸を打たれた。

病にあっても死を恐れず、素晴らしい見本を残してくれたマザーテレサに心から感謝!

 

マザーに続くようにと、ジャンがくれたペンダントは、彼女がマザーテレサから直々いただいたものだという。
見てるだけで勇気が湧いて来る!

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