スキャン検査は安全か?

癌とわかってから、たくさんの検査を受けてきている。

胸部、腹部スキャンが3回、腎臓、膀胱スキャン1回、骨スキャン1回、Muga心臓スキャン4回、PETスキャン1回、マンモグラム3回、MRI、心エコー、そして多数の超音波検査。

癌の活動を調べるためには、血液検査によって腫瘍マーカーを調べる手もあるようだけれど、私の主治医は、腫瘍マーカーは当てにならないと、あくまでも決め手となるのは映像検査だとおっしゃる。事実、昨年癌が見つかった時点での私の腫瘍マーカーは正常値内で少しも異常を示していなかったそうだ。

これからも癌を早期発見するために、異常があったら、或はなくても定期的にこれらの検査を続けていかなければならないんだろう。でも、放射線を利用するこんな検査をそんなに何度もして大丈夫なんだろうか?

そう疑問が湧いて、映像診断のための検査の安全性を調べてみた。

まず、超音波を利用した心エコー、磁波を利用したMRIは、リスクなし。

放射線を利用した検査(レントゲン、マンモグラム、各種スキャン)の放射線被ばく量の比較をみてみると、レントゲンに比べて放射線被ばく量がマンモグラムは7倍、スキャンは100倍ほども高くなる。

被爆量比較

一般的な放射線被ばく量 (複数の資料より)
テレビ鑑賞 0.01 mSv/年
飛行機による旅行(カリフォルニアとワシントンD.C.の往復) 0.05 mSv
胸部レントゲン(1枚) 0.1 mSv
甲状腺スキャン 0.14 mSv
歯科レントゲン セット 0.4 mSv/year
マンモグラム (4画像) 0.7 mSv
アメリカ在住者が一年間に自然環境から受ける平均放射線量 3 mSv/year
骨スキャン(骨シンチ) 4.2 mSv
心臓スキャン(MUGA) 10 mSv
腹部CTスキャン 1 0 mSv
胸部CTスキャン 7mSv
腹部と骨盤CTスキャン 14 mSv
PETスキャン 14 mSv
タバコ製品 (1日20本以上の喫煙者の肺に影響する放射線量) 53 mSv/year
癌放射線療法 50,000 mSv

でも、喫煙はこれらの検査のさらに約5倍(ということは、レントゲンの500倍)も高い放射性物質を吸い込んでいるというのだからびっくり。タバコが肺がんの原因になると言う理由が納得いく。

もちろん、放射線療法はこのいづれとも比較にならない、レントゲンの50万倍!

一度に浴びる放射線量が2000 mSy を越えると軟部組織 (皮膚、脂肪、血管、筋、神経等)にダメージが起きるというけれど、私が放射線療法で受けた量は合計10,800cGy. 単位をmSvに置き換えたら、なんと108,000mSvにもなる。(どうりでUCLAのドクターが「原爆を落としたようなもの」と言った訳だ。)

確かに、放射線療法を受けている間は赤く変化しただけだった肌が、放射線療法が終わった数週間後から厚く肌がむけはじめ、しばらくジクジク、ヒリヒリとしていた。

放射線終了から約4ヶ月がたって、肌はもとに戻ってきたけれど、筋がつっぱる感じは未だに残っている。CTスキャンが見つけた肺の新しい陰も、癌ではなくて、放射線の影響だろうと言われた。

幸い、私たちの体は、こんな傷でも回復する力があるというので、いずれ、このつっぱりや肺に映った陰も消えてなくなると思いたい。

長期にわたり放射線を利用した映像検査を繰り返した場合のリスクについてはデーターはまだないようだが、警戒をならす専門家は多い。

1.本当に必要な検査なのか(検査を受ける場合のリスクと受けない場合のリスク)を確かめなさい。

2.超音波やMRIで代行できるかどうか確かめなさい。

3.検査の記録を残して、医師に、過去に何度、どんな検査をしてきたかを知らせなさい。

はい!実践しています。3ヶ月おきのMugaスキャンは心エコーに、不正出血でCTスキャンを勧められたときは、超音波検査に変えてもらいました。

検査で被ばく量合計が2000mSyになるのは腹部スキャンなら200回分。3ヶ月おきに検査があるとしたら、50年後ということになる。もっとも、私の場合は1年半の治療ですでに10回のスキャンを受けているので、もっと速いペースで被ばく量が増えているのだけれど、それでも、放射線療法に比べたら、検査からの被ばく量は心配に値しないということになる。

必要な検査は安心して受けよう。

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放射線被ばく量、アメリカでの比較

一般的な放射線被ばく量 (複数の資料より)
テレビ鑑賞 0.01 mSv/年
飛行機による旅行(カリフォルニアとワシントンD.C.の往復) 0.05 mSv
胸部レントゲン(1枚) 0.1 mSv
甲状腺スキャン 0.14 mSv
歯科レントゲン セット 0.4 mSv/year
マンモグラム (4画像) 0.7 mSv
アメリカ在住者が一年間に自然環境から受ける平均放射線量 3 mSv/year
骨スキャン(骨シンチ) 4.2 mSv
心臓スキャン(MUGA) 10 mSv
腹部CTスキャン 1 0 mSv
胸部CTスキャン 7mSv
腹部と骨盤CTスキャン 14 mSv
PETスキャン 14 mSv
タバコ製品 (1日20本以上の喫煙者の肺に影響する放射線量) 53 mSv/year
癌放射線療法 50,000 mSv

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