またしてものりちゃんに勇気づけられた

第三回目の抗がん剤投与から1週間が経った。

そろそろ不快な副作用から解放されるはずなんだけど。 明日は今日より良くなるだろうかと毎晩期待して床につくのに相変わらず、体は重く、味覚変化は改善の兆しがみえない。

ジョージが「看護婦さんが言ってただろう?回を重ねる度に抗がん剤が体に体積していくから、徐々にきつくなるって。」と私の顔をしみじみと見て言う。

知らない!覚えてないよ。そんな話。

そんな話は記憶にないけど、抗がん剤経験者の方が、「しまいにはとてもきつくて、もうダメと思った。」と言う話をしてくれたのは覚えている。

後3回しなくちゃならないけど、これがもっと大変になるなんて、本当だろうか?

さっそくネットで検索しようとすると、答えを見つける前にchemo brain(抗がん剤の脳への副作用)という言葉が先に目に入ってきた。

この言葉も実は何度もすでに聞いている。抗がん剤の影響で頭が鈍くなって、記憶力、思考力が低下したり、物忘れが激しくなったりするという症状だが、私は、皆が冗談で言っているのだと思っていた。しかし、これは冗談ではないようだ。

ネットには、さらに、この副作用は抗がん剤療法が終わっても改善されない場合もあると書いてある!今でさえ、人の名前や地名がでてこない、探しものばかりしているのに、これ以上頭が悪くなったらどうするんだろう、と、さらに深刻になって検索を続ける。

そうしているとき、なぜか、あの元気の塊ののりちゃんのことを思い出した。彼女、12年前に骨髄移植提供に登録したのだが、最近、まだ提供の意思があるなら、ぜひ提供者になって欲しいと打診を受けたそう。

生体移植の場合、どんな臓器提供であってもリスクが伴うけれど、骨髄提供の場合は、全身麻酔が必要で、骨髄を取り出した後、痛みのため、平常の生活に戻るまでに数日かかるという。

そんな話を電話でしたら、「ヘルニアとかいろいろ痛いことはたくさん経験しましたから、痛みだけなら、平気です。」「私が断ったから、亡くなってしまったとか、後で後悔したくないし。。。」とのりちゃん。

骨髄移植が必要なのは白血病等の患者さん。提供者になった人は誰も知らないけど、骨髄移植が必要な人、必要だった人は何人も知っている。

骨髄提供の大切さは十分わかっているけれど、私にはとても痛みをかってでるような返事はできない。なのに、のりちゃんは、会ったこともない人のために、痛みを負おうとしている。

「汝の隣人を愛せよ」

聖書の言葉がまた耳に響いてきた。

彼女は本当に神様が大好きなんだ!と思ったら、次には、私が不安に思っている副作用なんて取るに足らないことと思えてきた。

やらなきゃならないことはやらなきゃならない。神様を信頼して、明日の心配は明日することにしよう。ネット検索は中止。代わりにのりちゃんに感謝のメールを出した。

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