乳がん告知

生検結果が出るのは5日後と言われたけど、そうすると週末に入ってしまう。もしかしたら結果は今日分かるのかもしれない、と思いつつ、 希望的観測はすっかり失せていた。

これはやっぱり癌なのかもしれない。

癌だったらどうしよう。

日本行きは?一粒の麦は?仕事は?日本の高齢の両親にはもう会えないわけ?乳房切断するの?髪の毛も抜けるわけ ?夫はひとりぼっちになっちゃうの?。。。亡くなった移植患者さんたちの顔が思い浮かんでくる。

帰宅の途中で、夫から携帯に電話が入る。病院から連絡があって、5時までに電話するようにと言っていたと言う。

時計をみたら4時半だった。検査の結果に違いないと思ったものの、やはり希望が見いだせない。

急いで家に戻って、ひるまずすぐ電話をする。名前とID番号を伝え、水曜日に検査を受けたことを伝えた。

「残念なお知らせですが、癌がみつかりました。」

受話器の向こうで、癌の名前とこれからの予約についての指示が続く。

心配そうに見ている夫。首をふってサインを送る。

「精神的サポートが必要かもしれないから、次の外来は誰かと一緒に来るのがよいと思います。私たち医療チームがついているから力をおとさないように。」そういって電話は切れた。

どっと心が重くなる。何も考えられないし、考えたくもない。

ソファーに夫と一緒に座り込んだ。

夫の顔を見ていると涙が出てきてしまう。思考が止まってしまったように感じながら、何かをしなきゃならないと思い、犬と散歩に出た。

夕飯の用意をしなければならないが、食欲もなければ、作る気もしない。残りものを冷蔵庫から出して食卓に並べてみるが、何を口に入れてもおいしくない。夫も同じ。ほとんど手をつけないで残してしまう。

夫が、「君が苦しい思いをしなきゃならないかと思うと耐えられない。」と言って泣く。夫を悲しませることが辛くて、私も泣く。

これから大変になるけど、自分たちには神様がいらっしゃる。それがなによりの強み。先のことは考えず、一日、一日を大切に、一緒に癌と闘おう!と誓い合う。

数人の友人に癌のことを知らせるe-mailを送る。どんなことがあっても信仰を失うことがないように。強く前向きでありえるように祈って欲しいとリクエスト。

就寝後、体中が痛くて、息苦しくて、まるで拷問でも受けてるみたい。一睡もできなかった。

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